深圳に学ぶ

2/8(木)深圳の漢永ホテル、数時間で朝を迎えた。

藤岡淳一著「ハードウエアのシリコンバレー深センに学ぶ」が
書評に挙がっている。

近代史に残る激変の街だがその深圳が更に変貌している。
BiRod開発からカメラやモニターに手を出して3年、
中洲自身で探し歩くようになって深圳を肌で感じて来た。
この躍動を藤岡氏の著作がありありと伝える。
だがその驚異の深圳を歩く日本人が極めて少ない。

理由は簡単だ。

わけ知り顔の上司が若者の深圳行きを許さないのだ。
その結果その会社はドンドン発展から取り残されることになる。
一体全体その責任は誰が取るのだと言いたい。
そんな上役に高給払ってるのが今の日本の会社じゃないか。

藤岡氏も本能的に
極楽トンボ的大手企業の危うさを嗅ぎ取ったに違いない。
そこで深圳で喘ぎ回る小会社に身を置いて企業の生き様を学び
好著をモノにした。

日本人が見当たらないと自噴に駆られる中洲が深圳におります。

深圳で急ぎ開発協議したい会社が5社ほどあったが
何処も春節休みに入ってしまった。
その中でBTP社がわざわざ総経理が出社してくれて
特殊USBケーブルの開発を了解してくれた。
本当に有難いことだ。

シールメーカーを春節明けに訪問して
大閃光シールの製造を頼もう。

伊達マグロの店

2/7(水)2日間の開発合宿を終えて今日からギフトショーでその成果を問う。

場所は東京ビッグサイト、
僅か2小間だがシトミちゃんの見事なブースデザイン。
中央壁面に新型LEDペンライト・大閃光ブレード3種、
左壁面はサイリュームの革命児・大閃光エイト、
そして右壁面は大閃光ペイントと
この2日間で作ったそのアプリ製品群が並ぶ。
全て大閃光新製品で商品開発のルミカを打ち出している。

展示のマネキンのホッペに発光シールを貼れと言っても
誰〜れも同意しない。
2時間ほど展示場をイシバシ君と仲良く視察して
5件ほど貴重な情報を仕入れてブースに戻ったら
マネキンに人だかり。
その両方のホッペに可愛いシールが光っている。
さあどうやってこれを量産するか。

午後7時過ぎの深圳航空便で成田から深圳に飛ぶ。
そこでシールメーカーを当たろう。
深圳到着は真夜中。

ところで。
世の中の飲食店の動きが変じゃないかな。
5日は木場の人気の焼き鳥屋で合宿の延長、都合16名程参加した。
元々は門仲の地頭鶏(じとっこ)の店でやろうとしたが電話に出ない。
そこで代わりに何時もは予約が取れない筈の焼き鳥屋に電話。
な〜に楽々予約が取れるじゃないか。

今日はイワオ氏を誘ってミッちゃんとマオッチの4人で
月島のスペイン料理店に繰り出した。
不思議な事にこれも楽々で予約が取れる。
しかも店内は信じられない程客が少なく
大型モニターに映るスペインの風景と音楽がどこか虚しい。

実は今日のイワオ氏との話し合いは
彼の宇和島の伊達マグロのことだ。
極みマグロ専門の飲食店を新木場のルミカ分室で開店するという
奇抜な思い付きの是非を問う為であった。
不思議なご縁がそんな暴挙を喚起したのだ。
先ず世にあんな美味いマグロはない。
その会社がルミカ分室の500m先にある。
そして新木場は恐らく東京で1番美味い店が少ない所。


「信じられないほど美味い」と歓声、伊達マグロ

だが客が入らない飲食店の恐ろしさをこの2日で実感し
「ヤッパリ飲食店や小売店など
お客を待つ商売には手を出さん方がいい」と確信した。
EC拡大につれて店を構えてお客を待つ業態の厳しさが
日増しに日本の街を覆って来るようだ。
なんだか暗い気分に囚われる。

「会社という家族を守るには商品開発しかない」

シュシュシュッ

7/6(火)合宿2日目。開発が佳境に入る。

遠賀(おんが)の世間知らずの開発マン達に
ビジネスの激戦地東京の企画、営業マンが加わって
朝からワイワイ試作をやってる。

造作もない問題に右往左往する連中を尻目に
開発センスでは社内随一のヒハラ氏と光るボールに取り組む。
以前記したが、光るUFOボールで一世風靡した中洲も
光るサッカーボールとゴルフボールで苦杯を喫して以来
ボール開発は鬼門となっている。
何しろLEDの威力に勝てないのだ。

だがアリヨシチームの今回の発光ペイントの発光ゲルで
ボールの内壁を光らせば面白いことになる。
輝きが違うはずだ。
いくら口を酸っぱくしても連中は動こうとしない。
本当に開発マインドが欠落している。

ヒハラ氏が見つけたPVCボールでやってみると
見事にボールが輝くじゃないか。
PVCだって選べば問題ない。
次にこの光るボールを手に支店内を歩き回る。
デザインに没頭中の若いスタッフ達に見せながら芋づるネタ探しだ。
先ず光るコスチュームにチャレンジ中の大好きなお針子娘を捕まえた。
コスチュームにLEDを仕込んでレースを光らせていた。
LEDの代わりに
PVCの光るパンティを穿かせるのを提案したが
却下された。

「タケウチ君、ところでいつかテーマパーク向けに
パンチを出せば奇声を発するグラブ作ってたけど、あれあるかな」
お針子さん沢山のサンプル箱から取り出してくれた。
「このグローブ光らせたら面白くないかな」
これを手にして奇声とパンチを繰り出しながら注意を引こうとしたが
誰も乗って来ない。

そこで何事にもシャープなイシバシ君を捕まえて
「光るグローブ、ダメかな」
「・・・面白くない。格闘TVゲームで・・
そうだスポーツセンシングの光センサーに使えば」
「そうか。TV画面に向かってシュッシュッとパンチを繰り出せば
そのグローブの光のスピードをセンサーが感知して
敵が避けたり倒れたり・・・」
拡張現実の世界が出現する。

シュシュシュッと

急いで電子回路サワダ氏に電話。
子細を伝えると
「分かった。3つほどプログラムが浮かんだ。直ぐに着手する」

考えてみりゃ中洲は何もやっていない。
だが誰かが大ヒットを産ませるように
中洲をあやつっているんじゃないかな。
この新製品の企画が成功すれば第一の功労者はイシバシだ。


左は光るオッパイになるかな。

中洲式発明理論

2/5(月)昨夜11時にイシバシ君とアパホテル潮見に投宿して即バタン。
さすがに朝は身体が重い。
フロントで顔を合わせた遠賀工場からの4名は皆不機嫌だ。

「大阪のフィッシングショーで大偉業を成し遂げて今度は開発合宿だ」
との呼びかけで新木場の東京支店にくり込む。
「スポーツの世界ならこんなのは疲れのウチに入らん。
この2日間で怠けた2年間を取り返し
何が何でもギフトショーでまともな製品を発表しろ」
「爺さんどうしてこんなに元気なんだろう。
社内の多数がインフルにヤラレているのに風邪にまで逃げられとる」
との陰口も。

「良いな。新製品で2億円の粗利を上げて
の1億円を社内に分配して社員平均年俸を100万円増やすのだ。
それがお前達の仕事だ。毎週ステーキが食えるぞ」
中洲の檄に乗る気配もなく
開発合宿が開始された。

「中洲っさん。どうでしょう?」何度かの問いにことごとく
そんなモン、お客に見せれるか」と却下する中、
彼らの騒々しい仕事場を離れて
デキるヒハラ氏を会議室に呼んだ。
「どう?例の子宮検診器の仕込み具合どうだろう?」
大きな期待を胸に尋ねた。
「未だお見せできるモノじゃないんだが」と取り出したのは・・・。
太くてとても使える代物じゃない。
32mmの球状カメラを棒状のプラスチックでカバーして
それをゴムで覆って空気が入るわけだから。バカバカしい。

「牛の胎児の検診にしか使えませんな」と
いささかヒハラ氏の開発センスをけなす物言いをしてしまった。

すると、「実は〜」とヒハラ氏。

テーブルの上にゾロゾロとネットで検索して手に入れた商品を並べる。
尿道に挿入してシリコンのカテーテルを見事に膨らませて
排尿させる器具。それにアダルト製品の数々。
その中に何と
左程太くない透明の棒に
高性能CCDカメラとWiFi発信機が仕込まれ
離れた場所のスマホに膣内が映し出されるグッズが
既に売られていたのだ。
LED照明とオマケにバイブレーターまで付いている。
勿論360°2K画像、
USB送信など中洲の設計には劣るが
恐らく中国深圳で作られた製品の出来栄えは見事。
しかも数千円だ。

やはり中洲士郎の開発論は正しかった。

自分が発案したと思い込んでも
同じ時に少なくとも200人は同じアイデアを持って
何人かが既に形にしている。

形になった物は
1週間で同じないしそれ以上の品物となって市場に出現する。

世界中の成人女性の福音、
子宮検診器の開発はこうして挫折した。


SHIRO’S BARでの開発風景

泣かされ士郎

2/4(日)アッコ監督の完璧な運営のもとで
フィッシングショー大阪2018が終わった。


BiRodで撮る。

ルミカスタッフ60名程が
競うように各自自分の役割を果たし、演技を披露した。
ナカタニ組の大人気神経締め残酷ショーを
カワジリ君の笑顔のルミカストーリー講演が癒した。

中洲は敢えて制服を取り
聴衆のフリをして最前列でカワジリ君を応援していた。
ところが不覚にも連中が仕組んだ罠にはめられたのだ。

「今日は皆様に主人公中洲士郎を紹介します。
壇上に上がって下さい」とカワジリ君。
絶対に壇上には出ないからと釘を刺していたのにだ。
内心舌打ちしながらも
可愛いカワジリ君の為と下手な挨拶をして
そそくさと縁台を降りたら、又呼び戻される。

「中洲の40年の労に報いるために社員からのプレゼントです」
と言って、背広の仕立券ボードと40年モノの赤ワインを渡された。

今日は「泣かされ士郎」
本当に泣き出したくなったのであります。

ですから、
「どうしてもやるぞ。開発合宿」と
いよいよ新製品開発にハッパをかけ、
みんなの年収100万円アップの空手形を切りまくります。

可哀想なのは合宿の連中、
中洲へのプレゼントのカンパに応じさせられ挙句、
開発合宿で大阪から更に上京させられました。

Bi水族館のお披露目

2/3(土)大阪フィッシングショー2018の2日目、
一般日は終日凄い賑わいでした。

今回の沢山の新製品のうちで中洲の思い入れが強いのはBi水族館だ。
釣りの見本市だから
「30m海底の様子をタブレットやゴーグルで見ながら釣りが出来ます」
とうたうべきだが。

格好付けの中洲の意を汲んでアッコが準備したのは
池に泳ぐザリガニ、エビ、メダカだ。
ゴーグルに威嚇するザリガニを観て大人まで歓声を上げている。
「子供達が小川でタガメの観察に使えます」と説明している。

実際は農薬まみれの日本の小川には
西洋タニシ以外殆ど生物は生きていやしない。
その実態に子供達が拳を振り上げるのを中洲は期待している。


2年も要して完成した「Bi水族館」の仕様は次の通り。

球状のVR360°USBカメラは単純構造だから極めて安価だ。
これに5個のLEDを円周に植え込み
6芯のUSBケーブルで防水ケースから取り出して
タブレットかVRゴーグルに繋いでいる。
着想はカメラが防水ケースから取り出せないところにある。
言わば使い捨て完全防水カメラだ。

30m潜れる360°カメラとLEDライトなら10万円じゃ手に入らないところ
水族館なら2万円。
この圧倒的低価格をもうじき世間が認めてくれるだろう。
26,000円のVRゴーグルも市場性あるが
現在開発中の「Bi水族館用」に特化したODMを出した時が
真の完成だろう。
来年のラスベガスのCESに完成品を出展しよう。

プロ根性

2/2(金)大阪フィッシングショー2018いよいよ開幕。

退潮から抜け出せない釣具界にあって
釣具の売り上げを落としながら業績を伸ばすルミカは業界の異端児だ。
そもそもど素人が彗星のように業界に出現した時からそう見られていた。
「直ぐに潰れるさ」と揶揄されながら40周年を迎え
何と大手に並ぶ規模で見本市にブースを構えた。
それも誰も見たことのないドーム型だから同業者の度肝を抜く。

だがその中洲にも失敗の懸念があった。
シトミの「SHIRO’S BAR・海賊の館」で
客に酒と伊達マグロを振る舞い更に・・・
とんでもないホステスの接待が隠れているのだ。
大失態となるか。

今日はライラさんを紹介しよう。
昨年のフィッシングショー横浜で
BOZLES(ボーズなし)と言う奇抜なブース運営に感動、
そこのコンパニオンのプロ根性にに感銘を受けた。
これが今回のブース設営の引き金ともなった。
するとどうしてもあの時の宣伝ガールが必要だ。
ミッちゃんにあの娘を探しておくれと懇願。
親爺の頼みにミッちゃん仕事を投げ打って
鬼刑事となって探し当ててくれた。
その想いの娘はライラと言って
昨年所属のコンパニオンを辞めて独立したそうだ。
娘も中洲爺さんのこと良く覚えているそうで
名古屋から是非馳せ参じたいとのこと。

当日がやって来た。
狭い海賊の館で大きな身体を持て余し提案して来た。
通路で「攻めの赤」のバナーを手に鮮やかな新製品紹介、
ブースではルミカストーリーを感動的に、
オマケに有名なソフトバンクの名捕手レポーターのTVにまで出演して
キレのいいギャグを連発。
観客を魅了した。

実は横浜のボズレスのブースを出た時ヤマダ君に耳打ちされたのは
「中ッサン彼女男ですよ」「ナヌー。オ・カ・マ」

諸君、ここでも勝利者の方程式が生きている。
恵まれるってのは不幸の始まり。
娘が美貌に生まれただけでチヤホヤされて努力せず堕落する。
ミッちゃんのようにイケメンに生まれなかったから
中洲士郎口説きの術を修練する。
女に生まれなかったライラさんそのハンディを見事な話術で補う。
わしゃライラさんに惚れたよ。


シルバさんとライラさん(右の女性)

壮士の弁

2/1(木)ルミカは今日から第40期に入る。

全社TV会議で何か喋らんといかん。
どうせブッたところで誰も聞かないし記憶に残らん。
「ならば」と。

中洲が博多の大名小学校の時、
演説で記憶に残るのは内藤洋一郎PTA会長の話だった。
子供相手に拳を振り上げて「諸君!」とやるから
幼心に血がたぎったものだ。
その後任の平岡会長は稀代の色男
「皆さん!」と猫撫で声で語りかけると
無性に腹立たしかった記憶がある。
両氏はどちらも博多の政治結社「玄洋社」の流れを引く。

「僅か4億円の新事業を切り拓けたら諸君の年収は100万円上がる。
家族でステーキを楽しめる。来年の今日それを確認しよう。」
とブッてしまった。
そして白ひげの内藤会長の
校庭の壇上からの熱弁(内容は忘れた)姿を思い出した。

壮士の言葉はいつの時代も甘く危険だ。