中洲若子の記念樹

陽光の中、団地の桜も緑が濃くなって来ました。

由布農園での1日。カミウラ牛舎で悩む。反対の会の会長が牛舎代替え地として提案した2反の土地でも、隣接の酪農家の非人道的な拒絶で暗礁に乗り上げた。「微塵たりとも他人からの迷惑を容認しない」そんな非常識が世の中にまかり通るのだろうか。ここはこのまま引き下がれない。。「先に諦めた方が負けだ」と落胆のカミウラさんにさとす。根気よく続けて良い前例を残さなきゃ。取り敢えず反対の会会長に以下の回答書を131名の反対署名者に手渡して貰うように頼んだ。


涼しくシットリした中洲アイパオの中で椎茸菌がホダ木の栄養を静かに吸収しております。


中洲若子を偲んで若子ロックガーデンの手入れです。中央で花みずきが記念樹に成長します。

塚原地区の住民の皆様
私は ㈱ルミカ代表の●●●●です。4月11日牛舎建設反対の会からの要望書と建設に反対される131名の名簿を頂きました。要望先は酪農家カミウラ氏と牛舎用の土地を提供しようとする土地所有者の株式会社ルミカ宛てです。

ここに謹んで皆様の要望書に対して以下のように返答させていただきます。
まず最初に当塚原の地と地区の皆様に20年来お世話になっているルミカがなぜ上浦氏の依頼に応じたかを説明させて頂きます。
土地の貸借契約書にもある通りルミカ側には一切の営利目的はなく牛舎用のログハウス資材を無償で提供するものです。

会社の目的の第一は「この地区に他所で見られない美しい牛舎の中の幸せな牛を子供達に直に触れさせたい」こと。そして第二は「この塚原の地で生まれた最高品質の牛乳から素晴らしい乳製品を作って欲しい」ことです。

ルミカは40年来色んな製品を開発し環境問題を技術で改善して世の中のお役に立てることを経営目標としております。当然ながらカミウラ牛舎による塚原地区への貢献を期待する傍ら、地域の環境劣化という問題に対処する義務があります。
この問題は極めて微々たるものだと当初安易に考え、上浦氏の申し出を受諾しました。
しかしながら皆様の切実なご心配と「牛舎建設反対」との強い決議にしっかり応える必要があると思いました。

日本は小さな島国に多くの人口を抱える中、長い年月、近隣との友好な関係を守り住環境の改善維持に努めて参りました。これは日本人の大切な伝統です。一方で古い何かを壊し、進歩発展させ良い見本を創出して世に貢献することも取り組んでまいりました。身内や地区外の人達に協力の手を差し伸べて積極的に新たな問題解決に従事して経験を積むことも次世代に伝える大切なことです。この点でも日本人はより多くの資質を備えております。

大切なことは他への思いやりと問題解決のあり方を子供達に伝えるのが我々の世代の義務です。
皆様ご賢察されるとおり何が何でも反対とする信条と行動から身動きできなくなった事例を散見します。ですからルミカも皆様と同じ立場で検討させて下さい。

気が遠くなるほど長い年月牛や馬は家族同然で家計の支えになって来たと教えられています。彼らは心を和ませる貴重な存在でもあります。近年特に子供達や障害者にとっては不可欠だと言われております。時代が変わっても自然との共存でその糞尿を忌み嫌うわけには参りません。子供達にもそれは伝えるべきです。そして飼育する牛の数も良識に沿って賢明に判断すべきではないでしょうか。

私は家畜一頭でも環境上問題だとする意見には同意できません。皆様も同感だと思います。では何頭までなら環境上容認できるかの議論から9頭以下なら問題なかろうとの解釈だと思います。しかしそれは住居が隣接する場合は慎重に検討すべきです。
そこで先ず一頭から酪農を初めて皆んなで観察しながら増やしていく。次に、生産される牛乳とバター、チーズ、ヨーグルト、スイーツ等の乳製品を厳しく吟味する。そうですもしも環境に全く問題ない。否、牛たちが欠かせない存在であると認識されたときは塚原の皆んなの牛小屋とするのは如何でしょう。その時はきっと神様をも喜ばせる素敵なニュースが外部に発信されるでしょう。「こんなに良質の食品ができました」との消費者向けと「こうやって糞やハエの問題は解消した」「未だこのような問題で困っている」等のテーマも発信されれば沢山の酪農家との交流も始まります。

小さな光であっても塚原の住民が灯す光で世の一隅を照らす善行に私どもも参加させてください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年4月28日
㈱ルミカ代表取締役
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以下に皆様のご意見をお聞かせください。

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