旅順の哲人

大連出張納めです。こんな嬉しいことがありました。

生きていると何度か初対面で心酔する出会いがあります。10年ほど前この旅順203高地近くの農園で、面白い事ばかりやっている張という翁と懇意になりました。ところが6年前に金根河と別れて行く道が分からず会いに行けなかったのです。

それで今日はチンユイ総経理に頼んで僅かの記憶を頼りに探すことにしました。そして探し当てたのです。来たる6月23日ルミカ発見と創造展大連2018で訪問希望者を募ります。

中国に来て25年になりますが一番心に残る男がこの人、張元昱翁です。物静かで威張らず権力にオモねず金儲けが念頭になく、毎日毎日気が付いた面白いモノ作って暮らしている発明家農夫です。そして由布農園中洲士郎の師匠です。追ってこの人の詳細を記しましょう。

今日は少しだけスナップ写真で紹介します。張翁の人と成りを想像して下さい。


農夫姿の張さん。


最近の研究は「魚植共生」。
水槽の魚の糞が野菜を育てます。


巨大な野菜や果物に永遠の命を与えています。


珍しい兎。動物の糞尿からメタンガスを採って園内の燃料に。広大なチェリー畑の苗木は全て独自のクローン栽培技術で育成。


園内至る所に奇怪なオブジェが。


張さんのアイパオ。滋養の凄い卵を産む鶏。後方は広大なチェリー畑。6/23にはチェリーを好きなだけ食べさせてくれます。

中国の家具屋事情

開発案件が沢山で時間との勝負でした。

しかし6/23の大パーティまでには新工場の格好付けねばなりません。それでチンユイ総経理と一緒に新工場の備品を求めて家具センターを回ることにしました。

皆さん中国で何が遅れてるって家具は酷いです。重いし品質悪いしデザインも最悪。それに馬鹿面の店員が後を付いて回るし何でこんなことに時間潰さなきゃいかんのかとチンユイさんにまで当たりました。そのうちフト「チンユイさん近くにイケアあるかな」これで事態は急展開です。日本のイケアと全く同じ店づくり品揃えです。違いと言えば店のベッドの至る所で中国人家族が遊んで寝ているのです。これには呆れますが愉快でした。中国人だって中国の家具センターで買い物なんか絶対しないと確信しますね。

先ずは小室さんの精緻な図面に従ってドンドン購買を決めていきました。こんな買い物は痛快で楽しいです。おまけにイケアでは店員が小室図面に従って良いのを見繕いイラストをメールしてくれるのです。中国では遅れた古いものは一瞬にして世の中から消え失せ次に世界の最先端が出現するのですね。新工場の食堂はきっと娘達が唖然とするでしょう。お陰で驚き半分の気分良い1日を終えました。

あっぱれライバル

大連出張初日。新工場ではいよいよ内装開始です。

一番の関心はルミカ開発館の具合だが、機密基地と言うことで窓が少なく何とも暗い。それで壁を取っ払ってガラス張りに変更することにしました。

矢張り開発は面白い。同業者の開発品を眺めるのも開発の苦心が伝わって興味が尽きません。どこの世界にも競合相手はいますがこの化学発光の世界にも現在10社ほどが競合しています。北京のジャオトンも残った強豪の一つ。ここの社長金朝は化学発光のサクセスストーリーに不可欠な役者です。兎に角化学の秀才だったが、ゆっくり大学で学業する暇はないと中途退学してスタートアップ。1994年のことでした。化学発光の創始者であるACC社が消滅した後、各種原料合成の難題を独力で解き明かしていった男です。今でこそ北京に結構な敷地の工場を所有し財を成しているが、当初は牛舎の跡にコンロとビーカーを並べて実験していました。

最近中洲が 夢中になっている発光液内面付着のボールを既に数年前から手がているのが判明しました。ボールに内蔵させたガラスアンプル2本をショックで破割させる方法に苦心が見て取れます。だが輸送中に発光すると言う難題はクリアできていません。内面に小さな凹凸を施した透明ボールが素晴らしいので1000個分けて貰うことに。お礼に大閃光ペイントのビデオと写真を送りました。ウエイシンの向こうで金朝が唸っているに違いありません。

中洲も金朝の美しい模様のPOPGLOボールを唸って眺めるうち、これをLEDで光らせてみるとどうなるか試す事にしました。以下がその写真。色を変えて点滅させれば光の中をさまようようで面白いでしょう。