アイパオの話(その17)

続く第4戦は岩手県大船渡市三陸町です。ここでも都合3棟のパオを建てました。

大学講師の素敵な女性。秘密の隠れ家を作る気分で皆さん楽しんでました。

皆さんに手伝って頂きました。サインはVがお好きのようで。


序でにアップで

被災者の子供達用のバス停に。村の皆さんと話し合って建てました。土地は自動車修理工場が無償で提供。整地の砂利もどなたかから提供していただきました。

2棟は住民の仕事部屋にしました。これが台風で飛んじゃいまして。結局撤収しました。

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取材がありました。

アイパオの話(その16)

第3戦はいわき市です。仮設住宅入居者サポート広場に3棟建てました。あの楽しかった作業がまざまざと瞼に浮かんで参ります。隣接する障害者施設の皆さんも一緒になっての家づくりでした。障害のある子供達がそりゃもう「きゃあきゃあ」言って人の為に精を出しています。

ここの館長さんは本当に本当の人格者でした。心の有りようが言葉と態度に滲んでいました。

障害者達の兄貴分と一緒に。

後にこの広場はパオ広場と命名されて大事にされているとの便りがありました。

思えばあの東北救援活動は失敗じゃなかったのかもしれません。

アイパオの話(その15)

この温泉街の一軒の温泉宿にチェックインして人気のない夜更け、近くの食堂に3人で繰り出しました。もう疲れ果てて先に温泉に入って休もうと2人を残して中洲1人宿に戻りました。大震災の傷痕を残した侘しい温泉旅館、暗い廊下をかなり歩いて行く手にボンヤリお風呂の灯り。どなたか先客1人。急いで衣服を脱いで引き戸を開けて濛々たる湯気の中「失礼します」と入り湯船に浸かって暫く・・・。はて声のない先客を見ると「狐か!」と思いきや。それは色白の丸いお尻を椅子に乗せた丸まげのぽっちゃりしたご婦人です。「すみませ~ん。間違えました」と湯船を飛び出し「こりゃヤバイことになる」と心配しながら廊下に出て男湯を見つけて誰も居ない湯船に飛び込んだのです。

暫くして庄助と太助2人が湯に入ってきました。騒ぎが起こったら助平の庄助のせいにしよう。彼なら女湯覗きの前歴があるから。「お前!又やったのか」とセリフを準備しました。少しばかり庄助に我慢して貰わんと「社長、女湯に入って御用」じゃ会社が危ないです。じっと顔半分まで湯船に浸かって息を殺しました。怪訝顔の2人、幸い騒ぎは起こりません。「やれやれ」ホッとすると脳裏に先ほどのご婦人の姿が浮かんでまいります。これって倫理規程違反かな。このブログにクレーム付いたら直ぐに消去しよう。だけどふとした縁で男女が仲良くなるのっていい人生ですよねえ。

アイパオの話(その14)

救援資金の出どころも記録に残しておきましょう。会社で皆んなが汗水垂らして稼いだお金をた易くは使えません。そこで他社から救援基金を仰いでそのお金でアイパオを開発しようとの「中洲風」虫のいい考えを実行に移しました。

怪しげなCSR企画書を書いて取引銀行を回りますがポイと100万円出すとこなんかありません。結局1社から1000万貰ってお終いです。その1社とは今回のK化学の株式譲渡を受けたM証券でした。

大抵の取引契約には「天災解約条項」が不用意に設けられているのです。災害国日本の売る側ならこの条項に気を着けなきゃいけません。言っときますけど中洲は寄付を強要しちゃいませんよ。だからアイパオの入り口にはルミカじゃなくてその会社M証券の名札を貼りました。これから残る7棟設置の汗と涙の報告ですが結論から言えば失敗でした。

理由は美しくないし住んで快適じゃないのです。これを克服して20万円以内に抑えられれば大事業になるかも知れません。しかし大きな物を売る営業には腰が引けます。そんな時某大企業の真面目なサラリーマンのヤマネ氏からの凄い提案です。リースとシェアリングです。それは3年契約でリースで貸し出すという案です。月1万円で建物、月2万円払ってくれれば張先生方式の漁植共生水槽がアイパオに付くという企画。月に2万円払って住んで30万円稼げれば失業も楽しくなりますね。スマホのアプリのように色んなハードモデルが競うと孫さんやトヨタさんも乗り出してくれるでしょう。

大連の張哲人の「漁植共生」こそが幸せの鍵。アイパオのドーナツ型水槽でマスが泳ぎまわりその上をレタスが茂る・・・。

今頃になって茨城工場のアイパオの残がいを買うところが出ました。鶏舎や野菜ハウスに使いたいと。商品開発で成功するには時空の符号と頃合いみたいなものがあるのでしょうか。

さて岩手県大槌町の次なる戦場は宮城県南三陸町の救援用作業番屋に隣接するサテライトキャンパスです。悲劇の町役場としてTV取材が引きも切らず茶の間の要求に応えておりました。役場の殺伐とした感情がパオの建設現場で「誰の許可で建てとるのだ」という尖った言葉に表れているようです。今度は津波に代わって押し寄せる「救援物資」に辟易されているのでしょう。

パオの丘の下には陸上自衛隊の救援テントが広がっておりました。そこで提供されるお風呂に被災者の皆さん大変喜んでいると話題になっております。これこそまさにアイパオの目指す所です。

自衛官がパオの現場にやって来て「明るくていいなあ。自衛隊のテントは暗くて暑くてねえ。TVの朝ズバで紹介されていたね」と。

 

素敵な応援の学生さん。全部で7名ほどでした。作業は1日で終わらず汚いブルーシートを巻いて延長戦です。

ここ南三陸町でも宿が皆無。可哀想なオーノ君疲れた身体で運転。4時間かけて宿を探して仙台郊外の白水鎌崎温泉までやって来ました。ここで又事件です。