鶏鳴狗盗

遠賀工場で恒例の餅つき大会と永年勤続表彰。

この餅つきは我がオーノ棟梁が入社して始めたので20年以上になる。
毎年12月28日棟梁の指揮下で華々しく開催される。
何を隠そう。社内で一番のつき手はこの中洲士郎だから
まあ2人のお遊びみたいなもんだ。

このオーノ棟梁は
昨年末30年勤務して退職したA嬢が紹介してルミカに入った。
彼はレーサーで九州地区チャンピオン。彼女がナビをやった。

諸君は高校の時漢文で習った鶏鳴狗盗の話覚えていないかなあ。
中国紀元前数百年前春秋時代、斉の国で有名な豪傑、
孟嘗君が食客3000人を集めた中に鶏鳴狗盗の客があって
それが国の一大事を救うという話。
我がオーノ棟梁もそんなもんだが、あまり学がないから
「なぬう。俺が鶏鳴狗盗か」と怒り出すに違いない。

兎に角春秋の時代は一匹狼のスキルマンが縦横無尽に活躍。
人間が史上一番の生き生きした時代。
そしてルミカもそうなるといい。
であればオーノ棟梁達のお陰で中洲士郎は現代の孟嘗君田文という訳か。

さて本題。
今年の遠賀工場での永年勤続表彰は
30年勤続2名20年1名10年1名だった。

30年前と言えば遠賀商店街のパチンコ屋の跡で
200名程の近隣のご婦人方が
狭い工場でもみ合いながら生産活動しいていた。
街の商店街も今と違って大層賑わっていましたねえ。
中洲も帰りに野菜でも買って帰ろうと立ち寄ると
大抵のご婦人がルミカで作業を終えて買い物の面々。
大きくお辞儀されると本当に恥ずかしかった。
あの当時は遠賀町はルミカ村の体だったね。

当時はドガワさんが工場を仕切っていました。
それで彼と一緒に30年勤続の2人を祝いました。

ビーフカレー

博多西中洲にワダモンと云う欧風田舎料理の店がある。
店主は3代目のM氏。
今日はこのお店でTAI社専務を
アリちゃんと2人でおもてなしした。
何しろ今日は大閃光ペイント第1号が正式な設備で製造された
記念すべき日だ。


緊張のアリちゃん。
記念すべき第1号

ワダモンの今日のお料理はというと
田舎風スープ(これが名物)
鯛の薄造り
何やら小鉢
そしてメインは
五島の黒毛和牛の黒ごまソース

店主のM氏は
このワダモンをこよなく愛する中洲士郎の頼みを喜んで聞いてくれる。
このステーキは10年ほど前まで定番だった。
今はメニューに無い。

ワダモンの思い出
そうだな。あれは小学校の6年頃だろう。
母親の中洲若子が士郎をこの店に初めて連れてきた。
メニューで一番安いビーフカレーを注文した。
大きなサイコロのビーフが黒いカレーに包まれていた。
もう死んでもいいくらい美味かったな。

若子は何時も綺麗な着物を着ていた。
中洲士郎が12歳だとすると若子は29歳だな。
10年ほど前の19の頃はこの西中洲で芸妓やってた筈だ。
その時からこのワダモンを贔屓にしたか、それともされたか。
何か物語があったのかも知れん。
だから士郎に博多随一のワダモンの西洋料理を
財布をはたいて食べさせたのだろう。

あれから60年経った。

浪人も又楽し

大連から福岡へ戻る機内。
年の瀬いろいろ用事が多い中、由布農園と仲間たちのことが気がかり。

この前の木村琢磨さんの個展での彼の生き方に敬服した。
アーティストってああなんだなと。
繊細で濃厚な風景画の様な作風の写真家の木村氏にファンが多い。
その日も最前席にグラマラスな美女が
きゃしゃな木村氏を食べてしまいそうなほど凝視していた。

「来年一月からボク今の会社辞めてフリーになります」と木村氏。
会社やスポンサーや諸々の繋がりを切って
作品を極めて行きたいそうだ。
浪人するのに何の屈託も見えない。
現代人だなあ。それに芸術家だ。

それにひきかえ中洲士郎の生き様は内心怯えて汲々の人生だった。
子供3人の5人家族それに何かと危険な母親若子だろう。
心底ヤバイと思ったね。

ただ一つ木村さんにも質問したかったのは
「フリーになられたら作風にどんな変化が現れるでしょうか。
興味あります」と。

そこで今日は生き方に自信がない老兵が浪人について語ろう。

中洲の浅薄な経験では
浪人すると目に入る景色、
特に山野の移ろい行く風情が激しく心に迫るのだ。
早春。梅、桜、桃、梨と木々の華やぎが変化して行き
山の緑が徐々に躍動して行く姿は
サラリーマンの時は気付かなかった。
楽に給料が降って来なくなったからだろうか。

そこでまた「葉隠」の一節思い出したので引用させて貰う。

何某(なにがし)申し候は、
「浪人などと云ふは、難儀千万この上なき様に皆人思ふて、
その期(ご)には殊の外しほがれ草臥(くたぶ)るる事なり。
浪人して後は左程(さほど)にはなきものなり。
前方(まえかた)思ふたるとは違ふなり。今一度浪人したし。」と云ふ。
尤もの事なり。死の道も、平生(へいぜい)死習ふては、
心安く死ぬべき事なり。
災難は前方了簡(まえかたりょうけん)したる程にはなきものなるを、
先を量って苦しむは愚かなる事なり。
奉公人の打ち留めは浪人切腹に極まりたると、
兼(かね)て覚悟すべきなり。

案ずるよりうむがやすしって云う事らしい。
心配してノイローゼになったり落ち込んでも何もならん。
そのうち何とかなるよって事か。

だが中洲士郎生まれ変わったら絶対独立なんかしないよ。
今度は確実に失敗するから。

凄いぞBiRod

酔い疲れて高萩からの帰途
アリちゃんと可愛い倅と孫の勉強の話に。
中洲は一番年上の孫だ。

「うちの子は高校で古文で落第しそうだ」とアリちゃん
「うちの孫は発達障害で英語国語全くダメ。
お陰で娘は人生棒に振っておる」と中洲応じるが
実は子供と違って孫のことは口ほどには気にならない。

「それでアリちゃん。娘に聞いたんだけど。
理数だけ出来るらしいが特に物理は偏差値75だって。これっていいのかな」
「なに〜。偏差値75というのは慶応医学部の72以上ですよ」へえ〜。

偏差値ってそんなもんか。若しかしたらあの大好きな孫ちゃん、天才かもしれん。俄然嬉しくなる。今度の正月会うのが待ち遠しい。
マウンテンバイク買ってあげようかな。
娘にどやしつけられるかも。

新木場でアリちゃんと別れて外苑前へ。
BiRodで有名な若手写真家木村琢磨さんの個展とトークがある。
矢張りBiRodは凄い道具だねえ。
観客に何度も道具を褒めてくれた。
「BiRod生みの親が会場にお見えだから一言」
なんて言われたらどうしようかとオタオタしてたが
何事もなかった。

BiRodで撮られたハイアングル作品と木村氏

逆遺伝

早川文庫から出ているアシモフの科学エッセーが面白い。

アイザック・アシモフはいい家族でね。
アシモフの母親の生き方もユニーク。
彼女の口癖に
「私も息子アイザックの血を引いてね」ってのがある。

中洲士郎が由布農園で遊んでいると、
次女の奴とんでもないことに
山梨県のサントリー白州蒸溜所の直ぐ近くに600坪程土地を買った。
そこで自然農業始めるそうだ。
中洲士郎も時々この次女の遺伝子引いてんじゃないかと思う。

この娘、大学受験に行って、受験生達見て
4年間の時間と授業料惜しくなって
受験せず家出して映像業界に就職してしまった。

以来勝手に逞しく生きている。
何でも霊感が働くらしく、
一番有名なアイヌの長老が娘の土地にやって来て
勝手に荒地を耕しているらしい。

問題は「あのアイパオ一棟分けてくれない?」
資金が乏しいからこの小屋に住むつもりか。
今度の横浜フィッシングショー撤収の後、
オーノ棟梁とトラックで乗り付けて見ようか。
そして諸君に面白いニュース届けようかな。

それと一番上の孫がね。
可哀想に遺伝子のせいで発達障害、
この子とは一番良く遊んだから、
先々一緒に農園で暮らそうと思っている。
来年高3。
様子を長女に聞いたら数学と物理だけしか出来ないらしい。
物理は偏差値75で凄いそうだ。
若しかしたら理数だけでどこかの大学に入れるかも知れん。
正月うちに遊びに来たら中洲の発明品を自慢しようか。

ラオポの奴、俺のことを
「あんたも孫と同じ血を引いて絶対変だ」とこきやがる。
やっぱり中洲士郎の家系は変なのかな。

パンケーキ

福岡の大濠公園のボート乗り場にロイヤルコーヒーショップがある。
2階はロイヤル発祥の「レストラン花の木」だ。
ヨコちゃんと一度だけデートで利用したが、
振られた。

コーヒーショップで
バナナが乗った美味いパンケーキを一度食べて感激。
次にセグチ女史を落とそうと彼女を誘ったら
パンケーキはモーニングだけのメニューで口に入らなかった。
多分それで又、振られた。

歳だなあ。その失敗忘れて
今日は故友人の妹家族7名を招待しての
パンケーキクリスマス会を挙行した。
ランチタイムだ。
又してもパンケーキはテーブルに出ず
代わりに不味いピザが並んだ。

妹家族の3人の小学生孫たちは実にいい子で会うのが楽しい。
彼らも何時も中洲に会いたがっているそうだ。
今日の話題も最近の発明と失敗談、
それに可愛いレナちゃんが発見した
ルミカボディペインティングのキックオフの報告。
彼女本気で「自分がやりたい」って。

案外この小学6年の美少女「やるかも知れんぞ」
フランス人の父親め、
捨てた娘が美少女アイドルでデビューしたらどうするのって、
中洲又妄想する。

酪農について

今日の土曜日は寒くて小屋作りが進まない。

由布姫も寒そうです。

約束の上浦さんがあの美味いパスチャライズ牛乳携えて
SOHO1号(ゲスト小屋)に入って来た。

諸君先週買ったあの薪ストーブが暖ったかくてね。
新澤さんとアスキーも薪火の前で格別のミルクコーヒーを楽しむ。
諸君も凍て付く冬、友と連れ立って
この小屋で音楽聞いたりお喋り楽しむといい。
冷蔵庫には上浦さんのミルク、
ストーブの上にはドリップケトルが湯気を立ててるよ。

さて上浦さんと2人になって
上浦さんの酪農人生のくだりを聞くことに。

先ず上浦さんってのはユル・ブリンナー調に頭を剃った大層な男前。
建築屋とコックの職を捨てて、北海道に酪農修行7年。
そこでタレントの田中義剛と知り合い、北見で原野に牧場を開く。
(家でネットで確認したが)
田中事件に巻き込まれ、ここを逃げ出し大分に6年前やって来て
酪農6次産業を始めた由。

北海道で検分した酪農の実体は
酪農組合に破壊された不潔極まりない滅亡産業である。
(牛乳の不潔さは一度聞いたらもう市販の牛乳は飲めなくなる)
そこで少ないが牛を可愛がって清潔な搾乳をやる誠実な酪農家に倣い
酪農組合に加入しない独立酪農家での生計を目指しているのだ。

これが大変、至る所で組合の圧力と嫌がらせを受ける。
諸組合に見られるムラ意識、
そしてこれこそ日本の歴史的な恥部だ。

元来のオッチョコチョイ中洲士郎、これを聞くと血がたぎってくる。
俺も酪農組合と闘って本当の乳製品を作って
世間に警鐘を鳴らさんといかんな。

「あんたは何でも直ぐにノボせるからねえ」
ラオポが言うのは分かっておるぞ。

世界平和の為

今日もいい天気。
例によってゆっくりして会社に行って
ジムで汗を少し流すコースだ。

会社では日曜日だと言うのに
ミッちゃんだけでなくオーノさん、アダチさんまで仕事してる。
一体家庭をどないしとるんやろ。

真面目なミッちゃんは会社経営に頭を悩ませ、
かの豪傑コムロさんは今日あたり野山を走りまくっているのだろう。

ミッちゃんとルミカファーム経営の話をする。
この課題は夢を共有している。
然し夢を実行しているのは社内に中洲以外いない。

★日経ビジネス特集にもあったが「農」だ。
★健康で健全な職場としての「農」
★歪みきったもたれ合いの「農」社会にも変革が
★農業・酪農業6次産業で
ルミカファームを塚原農業テーマパークの起点に
★アイパオを完成させて
RENT A DOLLAR HOUSEプロジェクトで世界平和へ

中洲士郎の大言壮語いよいよ流暢に。
フィッシングショー運営責任のアッコちゃん又頭痛めるな。
そこでのテーマが「世界平和のためにルミカ」なんちゃって。
ここはコムロ氏に頼んで小冊子作って貰おうか。

上司操縦法(その1)

11/30(木)今回の帰国のチケットはアリちゃんが策を凝らしてくれた。
プラス35000円でプレミアムエコノミーにアップグレードしてくれたので
脚が伸ばせて凄く楽だった。もう難民エコノミークラスには乗れなくなるな。

快適に名古屋空港に到着して
アリちゃんに「日本のうどん」をご馳走してアラブのケバブっぽい喉を洗う。

さて今日の珍奇な発見。
人気(ひとけ)のない中部国際空港、
人が乗っていない動く歩道のアナウンスが
うるさくてやりきれないので
静かな場所を探し歩いた。
(嗚呼、ラウンジを使いたいよう)

前の列に3人連れのサラリーマンが目に止まった。

観察すると、上司ぶって襟を立てて威張りたがっているのか
マスクが悪い男がマイレージがどうのこうのと
若い2人にいちゃもん付けているようだ。
明らかに若いのは辟易した様子で離れて座った。
上司は腹を立てている。

そこで何時もの中洲の妄想が始まった。

確かにエリートサラリーマン達は品が有るように見えても
組織の上下を(あるいはそればかりを)意識して、それを拠り所として生きている。銀行員や公務員なんかは特にそうじゃないかな。
イジメ、パワハラ、
(中洲士郎は娘達にモテるから必要ないが)
モテない上司はセクハラで娘をゲットするかも知れん。
耐えられんと言って会社を辞めてばかりいると
自分の市場価値が下がってしまう。
じっと堪えに堪えて上席に着いたら、今度はイジメ側に回る。

さあ弱い立場のサラリーマンはどうすればいいのか。

中洲士郎なら絶対に耐えられなくて直ぐに飛び出すだろう。
会社の社長なら「出来の悪いのを上席に置いて業績落としたくない」
かと言って「不満ばかりの若いのの肩を持てばモチベーションを落とす」

じゃあ考えてみよう。「上役操縦法」を。

テルアビブ空港で

11/29(水)イスラエルのテルアビブ空港でLHフランクフルト行きを待っている。今朝4amにホテルをチェックアウトしてイスラエルのいい旅を終えて帰国の途についた。

写真のBARのビートの効いた曲とスコッチのシングルモルトがよく合っている。

このイスラエル4日間、日本とは全く異なる文化なのに随所に何か琴線に触れるものがあった。
イスラエルって国がミッちゃんのハートをえぐったのが単に女性が魅力的だけではないと納得。
是非皆さんもやって来るがいい。

1人の人生は高々100年。だが「3000年が確かにその1人に尾を引いてる」ってのをイスラエルにいると実感するよ。ある面で人は長〜い過去から逃れられないんだな。中洲士郎が中洲若子から離れられんのは当然だ。
だからだろうか、長い歴史が息づいているこの国で出逢う連中皆の視線に、笑みに、つい心が和んでしまう。

搭乗手続きの事前諮問とやらを若い横着な女性が長々とやる。腹据えかねて待つこと30分。やっと順番だ。嫌味の一言でもと構えて差し出した中洲のパスポート見て「シローか?私もシローよ」ってニッコリ。アリちゃんと直ぐに通してくれた。「サンキュー、シロー」って答えた。愛おしいな。少しデブちゃんだったけど。