鼻薬を効かせるのが。

中国漫遊2日目。
今日は女性節で変則休日。
工場では工員達だけ午後休となっている。

終日開発案件に取り組む。
振り返れば中洲の「開発」なんてそれ程大仰なもんではない。
今までのスペックを逆にするとか
少し鼻薬を効かせただけで売り上げを伸ばしたのが多い。

「大閃光」の大ヒットが好例。
これは中洲がしつこく追求していた
長時間発光をギラギラ超短時間発光に切り替えた
「裏切り者」の仕業だった。
ホンダの大ヒット小型ジェット機も
エンジンが常識を破って主翼の上に収まっているらしい。
化学発光でも主剤と副主剤を入れ替えるのを中洲が発案して
「リバース」と名付けたら
それが世界の業界の共有語となっている。

バンバンライトの仕様にも難儀している。
タカデ仕様では操作が面倒だが軽いという利点が捨てがたい。
明日2種仕様併用を検討しよう。

イスラエル人のユバルが考案した
破割性アルミパックを「ユバルアンプル」と命名する。
このユバルアンプルをガラスアンプルに置き換える事で
化学発光体に面白い世界が広がりそう。
今日は2個のユバルアンプルを挿入した
スパウトパックの口に針を取り付けた。
これを外から揉むと
中からニュルニュルと発光ゲルが出てくる。
「ニュルホタル」と命名。
沢山用途がありそうだ。

就業時間だけは厳守の中国で午後4時半。
仲間8名で旅順の火鍋屋に繰り出す。
冷蔵庫の小皿に盛られた食材を選んで
先に勘定済ませて一人鍋で調理する。
「なるほど」何処も創意工夫しなきゃ生き残れない現代の中国か。

中洲も火鍋をつつきながら
ずっと例の光るボールを手にして感触を確かめた。
諸君、硬式テニスボールと同じ反発力に仕上げて
錦織選手が使ったら凄いでしょうね。

渡米できない

明日からの米国ロサンゼルスで開催の
フィッシングショーに出席し
「Bi水族館」をロブスターカメラ付き捕獲器として
売り出す予定だった。

だが市場の人気とは裏腹に
ルミカ開発部隊のモノづくりの弱さにガックリだ。
見本市の回を重ねるに従って
完成度の低い試作品がことごとく動かなくなり
米国で上手く作動する確信が持てなくなった。

いっその事米国出張を取りやめようかと考えた今朝、
米国渡米許可証ESTA未登録が判明。
一昨年9月フランスでパスポートを盗まれて
番号が変わっていることを失念していたのだ。
それで急遽明日から大連と深圳に行って
「Bi水族館」の完成と量産化を進める。

例の「ハードウエアのシリコンバレー深圳に学ぶ」の
著者フジオカ氏も
「水族館」のコンセプトを賞賛してるらしく
「競合出る前に早めの市場制覇が不可欠」との意見らしい。
「水族館」は発明じゃないが、市場に新技術、新製品を求め
画期的なツールに組み上げたところは
iPhoneと同じだと中洲自負している。
しかし量産化の体制が出来ていない今のところは
中洲の夢想にすぎない。
だから居ても立っても居られず深圳を目指すわけだ。

行きたくない米国出張

昨日までCP+カメラ見本市
そして明日からロサンゼルスでフィッシングショー出張。

出張準備をしながらやりきれなくなる。
連日の酷使で「Bi水族館試作品」の調子が思わしくない。
オオツカめと罵りながら復活を試みるが上手くいかない。
そもそも下手くその手作業。
あのへそ曲がりのイノウエに比べるとどいつも不器用だ。
一応ごまかしでトランク一杯サンプル資料を詰め込んだ。
同行のイシバシ君も激務でグッタリ
明日からの渡米に気が進まないようだ。
行きたくないなあロサンゼルス。

似た者同士

横浜でのCP+2018最終日。
BiRodのファンが大勢ブースにお出ましです。
ゴーグルでの水中観察、ザリガニが眼前に迫る。
子供も大人も歓声。

「変な商品作るなあ。一体何の会社?」「ふふふ」
話好きのオヤジ達が集まってくる。
例によって
「この歳でしょう。もう知人を増やさないことにしてるの」
そう言いながらその面白い親爺と1時間もの長談義。
お互い自慢のアイデアの切り合い。
終いにその親爺
「実は腎臓癌で肺にも転移。余命3ヶ月。との宣告を受けた。
そこで温熱療法に取り組んだらこれこの通り元気になった。
今はがんコンセルジュをやっている」と。
39-42度でがん患部を特製電子レンジで温めると
癌の増殖が確実に止まるらしい。
「アンタね。ヘボ医者にどのように末期癌だと宣告されようと
回復の可能性はある。安心しとけ」と。

中洲士郎74歳まで全く癌にやられる気配がないが
罹ったら温熱療法とやらやってみよう。
それにしても世の中、似た者同士がいるもんだな。


子供達に大人気のBi水族館

MSKとは?

CP+2018が横浜で2日目を迎えました。
会場はいやが上にも盛り上がっているようです。
中洲一行はTAI社との開発協議で会場を欠席しました。

結局この世界初の化学発光スプレー開発が始まって
マルマル2年が経過した。
相手の社長と専務は我が子の誕生を待たずに
現職を退任されるようです。
言わんこっちゃない。開発に時間がかかりすぎる。
中洲心底申し訳なく思うし
最後まで諦めたくない。
1日も早く話題をこさえて
お二人が在任中に製品をデビューさせたいのです。

相手社長からの昼食招待が組まれておりました。
その直前に社長も会議に出席。
何しろ国内屈指の毛並みのいい一族で
中洲とは月とスッポン。
だから鷹揚なものでクヨクヨの気配もない。
だが苦労人の中洲はどうしてもお二人に花向けがしたい。
それで会議の前にある事を仕組んでいた。
社長が会議に加わって数分後
「チョッと社長にご覧に入れたい」
それがアリちゃんへの合図だ。
アリちゃん心得てPVCボールを取り出し
突端に針が付いた大閃光ペイントで
発光ゲルをボールに注入する。
クドクドと命じていたのアリちゃん珍しく
手品師のような手際でボールを大閃光させた。
会議室に一斉に歓声が上がる。
プレゼンは絶対モタモタしちゃいかんのだ。

中洲25歳のサラリーマン時代、
商品開発でお客の1人に慶応出のベンチャーがいました。
彼の強烈なプレゼン技術が今でも瞼から離れないのです。
敢えてその人物を明かすと
「中外道路資材の新井元之介社長」中洲の心の恩師。
営業のプレゼンもスポーツ選手のように鏡に向かって
繰り返し繰り返し練習しなきゃいかんのですね。

この後4人で本当の食通の
贅沢な隠れ家レストランに招待された。
中洲感激して得意の「MSK」宣言をやらかした。
それは
「開発が遅れたために皆様の親会社の重役達に
お二人の功績を伝えられなかった。申し訳ない。
何とか1日も早くDUALペインターを世に出して
親会社にMSKの札をかざしましょう」
「そのMSKってどんな意味だね中洲さん」
「MSKってのは中洲言葉で
(見たか知ったかこの野郎)の頭文字ですよ」
「よっしゃその札をこうやってかざそう」

丸いスイカが沈んだ本物のシャンペンをお代わりして
贅沢な昼食でした。

春一番

今年の暦の冬も終わり。
夜は春一番の嵐で雨戸がうるさい。

今日の開発はDUAL二酸化塩素スプレーのミストノズルだ。
水鉄砲の二酸化塩素で使えるのは
ゲル化してスズメバチやゴキブリや白蟻やネズミの駆除位だろう。
二酸化塩素は空間除菌では人類最強の味方。
そこでミストか更に細かいエアゾルの噴射が不可欠。
口径調節出来れば更に良い。
宿題をへそ曲がりイノウエに投げている。
彼奴のことだ2週間で答を出すだろう。
こう言うのって中洲がああのこうの言う前に
ポンと出して欲しいんだな。
それが勝負と言うもんだ。

真夜中雨戸の音で目が覚めたので
明日の月初全社朝礼の話を纏める
(面白くなければ話にならん)。

うとうとしてたら母親中洲若子が夢に出てきて
嫁の前で喧嘩になった。
俺の可愛い2人の孫がアスペルガーに生まれたのは
嫁の老婆(ラオポ)のせいだと言う。
そう言う類の言葉が嫁と姑の関係を悪化させていた。
「おっ母ん。あんたの遺伝子が原因かも知れんよ」・・
目が覚めて考えた。
若しかしたら若子の奴、
俺がラオポに大概で優しくするように
悪役演じたのかも知れんと。

市販のボールを光らせる

今日はアリちゃんと遊びの開発をやった。

バンバンライトでは若手に挑戦してもらい見本市で大きな評価を得た。
しかし中洲裁量で商品化では✖を付け
大閃光エイトとガゼットバンバン棒を組み合わせることにした。
発想から企画まで3ヶ月要した。チト長すぎた。

UFOボールの大ヒットの後、光るボールではヒットが出ず
開発チームはボールトラウマになっている。

今日はアリちゃんと遊びで取り組むことにした。
先ず新製品には新しさと同時に
他所に容易に真似できない技術の必然性が欲しい。

PVCボールにゲル発光液を注入すれば
長時間凄い輝きを発することが分かった。
直ぐにナイトプールに興じる娘さん達の
艶めかしい姿を妄想する。

簡単な方法として
例えば小さなマヨネーズ容器みたいなもので
ボールに発光液を注入出来れば容易に追随者が現れるだろう。
そこで注射器でやって見るが
アリちゃんのペインターの様には注入できない。
考えりゃ当たり前のこと。
ボールの内圧に伍して液を入れるには大きな圧力が要る。
ペインターでしか出来ない。

だったら商品になる。

色々光らせて遊んだ。面白い。流行りそうだ。

ドン・キホーテで買って来たカチカチボール
光るテニスボールにもなりそう。

納得のバンバンライト

2/23(金)幕張メッセでスポーツイベントフェア最終日。
予定ではバンバンライトが大人気の会場接客、
午後は伊達マグロ養殖VR装置打ち合わせと
イスラエルのパートナーとのTV会議だった。

だが大人気のバンバンライトがどうもしっくりしない。
ベストメンバーで急遽開発会議を開く。
遠賀開発チームが中洲の指示に不服従は分かるが、その代案が腑に落ちない。

操作性、品質の安定性、製造の煩雑さなど課題が多い。
活路が見出せずにいたらルミカブース来客の中で
埼玉のバンバン棒メーカーのM社が物凄くバンバンライトに執着との報を受ける。
そこのHPを開くと
中洲が予定している開発テーマに
直ぐに使えそうな製品がズラリ。
技術も高そう。

「直ぐにこの会社を訪問する。
他の予定は全てキャンセルする」
会議の4名は社のボロ車、
ヤマダ氏のヨタヨタ運転で埼玉の見沼へ走った。
専門家が何か鍵を握っているに違いない。

協議は3時間続いた。
先方も光るバンバン棒は喫緊のテーマ、
オリンピックに向けて誰もが模索している。だが決定打がない。
「ルミカ案で作るが他社でやらせない事を約束して欲しい」との要求に
中洲は「はい」という代わりに
「こんな仕様がベストである筈がない。
そっくり代わる知恵が欲しいのだ。
それならお宅に独占を約束できる」

アイデアラッシュの後、素晴らしい答えが出た。
それも腸がスッキリするような解決策で。
世界を沸かせるのは間違いない。

数日中に子細をお伝えしよう。

 

 

開発の道遠し

2/21(水)スポーツビジネス産業展が幕張メッセで開幕。
2箇所のブースで出展している。

予想通りバンバンライトに!人気沸騰。
スポーツ担当の営業プロ、
ミヤサカがじゃんじゃん受注している。
未だ仕様に不満の中洲、受注に不安で一杯だ。

アイケー先生来る。(例の東大名誉教授)
先生に子宮検診器廃案の顛末説明。
矢張り興味なかったようで「あソー」でお終い。
口腔検査キット開発にこだわっておられる。
更なる無茶ブリは
「この口腔検査キットに
更に歯茎や喉の薬剤を
スマホ見ながら局所噴射する仕様にせよ」だ。
D社が会社のヤマテに
親指ワンプッシュで大閃光エイトを光らせろ」
に等しいダメ出し。

諸君、それが簡単に出来るのだ。
今日はここの所の面白さを分かって欲しい。


例の排尿キットが応用できるぞ。
出す代わりに入れるのだ。

先生と話した後
オリンピック関連でモテモテのサワダ氏がやって来た。
ルミキャプチャーの開発。
これはスポーツ選手の練習時の画像を即座に解析して
脳に焼き込む必須のスポーツdeviceとなる。
オリンピック委員会も待ち望んでいる。
だが中洲はアルミパウチの不確実性が今ひとつ気に入らない。
ユバル式アルミ容器を使って完成度を上げたい。
来週からのヤマテの大連作業で完成させないといかん。

見本市で獲物を探すのは本当に面白い。
炭酸水ペットボトルからノズルでミストを噴出させる
アイデア商品を見つけた。
ノズル口径は数ミクロンでレーザーで開けている。
このDeviceは中洲の最大の開発案件
DUAL二酸化塩素スプレーのトリガーに応用できそうだ。


ミストから糊状まで口径可変式のノズル


他にはシリコン腕輪があった。光らせよう。

誕生祝い

2/19(月)新製品は客が求める物はやらない。
出来上がったら「ダメ出し」の客の意見を聞く。
そのダメを解決する。
これが開発の3原則じゃないか。

サイリュームの革命児、大閃光エイトでは
まず中洲の無茶振りから始まった。
「サイリュームのチューブの液を中空にする」だ。
これはルナエイトで完成し特許になった。
大閃光エイトではチューブを三重構造にして
安全性と発光時間の延長を図った。

化学発光は生まれて40年
「アンプルを両手で折り曲げる」と言うのが常識だった。
そのアンプルは液の中でぶらぶらしていたが
大閃光では両端が固定されて
短い角度で割れるように進化している。
大閃光エイトでもその方式だった。

ところが大手ディスカウントストア D社の
nob氏がここで超難題をルミカのヤマテに投げかけた。
「親指ワンプッシュで光らせろ」
一見とんでもない要求だが
「アンプルの両端を固定するのでなく端と中央を固定し
一方の端を指で押せばアンプルが割れる」
突然ヤマテの視界がスーッと開けたのだ。
結構硬い2本のアンプルが親指1本で折れる。
中洲士郎潔く2人に兜を脱ぐ。
同時に無茶振りのお客の有難さにしみじみ感じ入った。

次にタカデ君のバンバンライトの仕様が決定した。

バンバンライトはそもそも
アリヨシの大閃光ペイントを
アミューズメント市場にデビューさせるための
中洲指令の開発案件だった。
ところが営業部隊が外からの液の注入は嫌だと抜かし
タカデとヤマテが密かに画策して
2液のパウチを内蔵させてしまった。
止むを得ん。
アリヨシ落胆の中でタカデ仕様が採用された。
これは市場で大人気になること間違い無い。
コレにも中洲脱帽だ。

光るシールもナガトシが2人のベテランパートの力を借りて
一応仕様が固まった。
ここで液をどうやって注入するかだ。
ペインターでは矢張り面白く無いとの意見。
そこで10年前のシロシタのお絵かきセットが復活した。
この感動的なシーンはいずれお話ししよう。
なかなかアリヨシの大閃光ペイントの活躍の場が出ないなあ。

中洲の誕生日にめでたく4件の新製品が出来上がった。

明日はこれら新製品を携えて
電子回路サワダ氏がオリンピック委員会にプレゼンする。
結果が楽しみだ。

矢張り開発は面白い。