春ゴボウ

2/17(土)1月27日以来3週間ぶりの由布農園行。
春がもう直ぐそこ。
農園は柔らかい陽射しに包まれている。
中洲ロックガーデンでは
春が来て最初に顔を出すのはスノードロップ。
未だ出ていない。来週あたりだろうか。

突然知り合いの娘とボーイフレンドの来園があった。
昼飯何をご馳走しようか。
そこは仲間がいるから何とかなる。
アスキーから卵20個、
上浦さんから美味い牛乳大瓶4本とチーズ、
萱島さんの畑から春のごぼうと人参を貰って
巨大なオムレツを作るが・・我ながら呆れるまずい出来だった。
それでも若いごぼうから春の香りがする。
そんなこんなで仕事サボって帰る時間になった。

表の土手道から1人の夫人が声を張り上げるので
要件を聞きに用水路に向かった。

「この農園に頼めば
モグラを追い払ういいものが有ると人に聞きました。
春の足音でモグラがうごめき出して困っている。
分けて貰えないか」

やったね、
モグニゲルの噂が広まって来たのだ。
「来週差し上げる事。使い方はこうこうだ」と説明した。

農園の入り口にモグニゲルを沢山置いて看板を立てよう。
ルミカ新開発の安全無害な二酸化塩素スティック。
軽く折ってモグラ道に一本置いてください。
周辺10m位では1年経ってもモグラが寄り付かないでしょう。
土鼠にも有効だそうです。

塚原の皆さんでモグラにお困りの方は
一本試して調査にご協力下さい。
無料です。
挿絵も載せよう。
モグラ道でメクラのモグラが
目を✖にして鼻を曲げて逃げる。
後ろにモグニゲルが置かれてCLO2が漂っている。

響がいない

2/16(金)月に一度の役員会だった。
コムロ隊長撮影編集の
アニメイベント「メキシコ編」と「香港編」がスクリーンに流れる。
エライこっちゃ。
大連工場はこの一年フル操業だったのに
更に大閃光の製造を倍増しないといかん。
誰か中洲の指示に従って製造自動化やってくれないものか。


昨晩古賀の居酒屋蔵で光らせて
今日15時間経ってもこの通り輝いている。
これは確かにサイリュームの革命だ。

夜博多駅そばの居酒屋で会食に誘われた。
中洲の誕生祝いも含まれた。
フィッシングショー以来「サプライズ」攻め。
中洲慣れてきて「泣かされなく」なった。
それよりサントリーの「山崎」が置いてあって
中洲急いで「ダブルハイボール」二杯をかき込んだら「品切れ」に。
ヤッパリ山崎は美味いねえ。
涙が出るほど美味かったあの「響」は街から消えたままだ。


誕生チョコレートメッセージケーキ。有り難う。

風が吹いたら

2/15(木)久しぶりの日本となると、どうしても居酒屋が恋しい。
会社引けると老婆ラオポに断り言って
勇躍飲み会に繰り出す。

今日の相手は前戦東京支店商品本部のヤマダボスと
居眠り遠賀工場の開発部隊だ。

ヤマダさんは10年ほど前、面白いLED発光体を発明した。
3枚のアクリル板を3個のLEDライトで交互に点滅させる
アニメのディスプレイだ。
これまでこのアイデアで幾十もの製品を出している。
要はオリジナルは何度も美味しいと言うことだ。

地元古賀市では美味い居酒屋が少ない。
その中で「えんや蔵」はお薦め。
先ず懐が痛まないのがいい。

顔触れとご時世から話は「商品開発」
そして核心的開発ターゲットとして
「光るうちわ」に辿り着いた。

「LEDの光るうちわ」はロングラン商品で
某社が特許を取得して高収益を上げている。
ヤマダさんの話が面白い。
同業者誰もが「光るうちわ」なんか自分も考えていた。
「あれが特許になってケシカラン。
類似品には何時も警告書が送付される」と。
何の事はない。考えて手を動かしたのが某社と言う事だ。

何故「光るうちわ」が売れるのか?を考えよう。
中洲の経験則では、夏、暑いと神経と財布が緩む。
そしてヒカリモンにたやすく小銭を払う。
が、8月15日必ずそよ風が吹いて人は理性を取り戻し
絶対「光るうちわ」なんか買わない。
それが毎年繰り返される。
従って
「サイリュームの光るうちわを
今年6月から発売するのは絶対の狙い目だ」

帰りの車で中洲発案した。
「どうやって軽く仕上げるか?
どうやって発光させるか?
どうやって明るく一晩光らせるか?
どうやってメッセージを書き込むか?」
鬼のラオポにたどり着くまでに構想を仕上げた。

皆さんには今後このエキサイティングな開発と販売物語をお届けしよう。

自分の畑

2/14(水)バレンタインデー。
今年は4件からチョコを頂く。ホワイトは大奮発しよう。

アリちゃんがやって来る。
大閃光ペイントのトリガーの金型の磨きが終わって
遂に完成した。記念写真を撮る。

どんな画期的な商品でもマーケッティングがまずいと悲惨なことになる。
直ぐにパッケージと仕様書を作り
広報やって世間の注目を集めなきゃいかん。
出費もかさむがこれからが勝負だ。

ガミガミ言われて落ち込む戦友アリちゃんに理解を求めた。

商品開発では
(1)自分の畑を他人に荒らされんように自社商品の強化をしなきゃ。
(2)逆に新事業開発で他人の畑を荒らさんといかん。
問題はみんな自分が専門家だと勘違いしていることだと思う。
これを社内に伝えよう。

富士フィルムの社長の口真似しちゃいかんが・・。
少しだけ許してもらうと。

3年前のこと、BiRodを上市してね。
わしゃ水中の様子をリアルに見たくなった。
それで日比谷のビックカメラでGOPROの社員に聞いた。
「済みませんがGOPROのWiFi機能を使って
水中をリアルタイムで見たいんですが」
「あなたねえ。水中では電波が通らないから
WiFiで送信できないってことも知らないんですか」
老兵バカにされてカチッと来たね。

会社に帰って開発館の仲間に
「空中ならアンテナからケーブルでテレビに繋いでいるじゃないか。
水中でもケーブル張ればいい。やってみようよ」
やってみればちゃんとWiFiはスマホに送信されている。
特許出願したら「そんなバカな」と特許庁も半信半疑でやって来て
現物見て「自ら進んで」特許にしてくれた。

ここに専門家の危険がある。
自分の畑が他人に侵害されたのだ。
その社員が会社に持ち帰って研究室に
「こんな馬鹿親爺がやって来てこんなこと言った」
と報告すべきだった。

さてこの件を我が社に置いてみよう。
「こんな商品出来ませんか」
「大閃光もっと長時間光らせませんか」
そんな質問を受け流していたら水中無線ケーブルの逆のケースが起こる。

この辺の話をアリちゃんにする。
だから商品開発を急ぐのだと。

ヤマテチームへお土産

2/12(月)日本は休みらしい。
ここ中国は大抵が春節の休みに入っている。

昨晩なんかも例の湖南烩面(ホイミエン)のうどん屋が
春節でハルピンに帰ってしまったので閉まっている。
仕方なくその隣のラーメン屋で独り飯。
食べても食べても麺が減らないのに勘定は5元(90円)だった。

2月16日に始まる春節の1週間前と春節1週間、都合2週間は
中国全土が機能マヒに陥る。
中国人が1年中で1番幸せでソワソワする時節だろう。

大連ルミカと言えばこの1年間本当に昼も夜も休みなく働いて
やっと今日、最後の仕事日を迎えた。
明日は皆んなで飲んで食べて騒ぐ。

だが中洲は今日の1日で新製品をモノにしなくちゃならん。
ヤマテチームが8割完成した大閃光エイトの仕上げだ。

昨夜アイデアが浮かんだ。

大閃光5分間の輝きを30分に延ばす秘策だ。
午前中試したら直ぐに出来た。
次は完全な保存性を確立することだ。これも連続技で解決した。
だが生産性を上げるには?
ここで総経理のチンユイが逆転の発想を投げる。
終業間際でWUさんが現場を動かせて50本完成。
これで大手ディスカウントストア D社に威張って提案できる。

改めてチームワークの大切さを学ぶ。


チンユイさんの手にこの輝きが3時間続く。

若者たち

2/10(土)香港アニメエキスポ2日目。

お昼12時開演の2分後には
隠していた大閃光オレンジ段ボール1箱が
買い占められてしまった。

皆さん「オタ芸」って聞いたことがあるでしょう。
最近ビールのコマーシャルでも
一番売れっ子の俳優が「大閃光」手に
オタ芸を披露するまでになっている。

10年ほど前から一部の若者たちが
大閃光オレンジを使ってパフォーマンスの型を工夫し始めた。
「ケッタイな」「何だか凄いな」と意見は別れるが
懸命に技を磨いて新たな芸能と認知させたわけだ。
「誰がどう言おうと先ず自分が夢中になる」
若者の世界に共通する。

今度はそのオタ芸を世界に広げようと
ルミカブースでオタ芸教室が開かれている。
そりゃもう泣けるくらい日本の若者は親切で熱心だ。
生徒たちと言えば
昨日の顔ぶれが更に仲間を増やしてオタ芸を磨く。
それを見る観衆でルミカブース周辺は身動きが取れない。
コムロ隊長以下5名は物販と混雑整理で本当に倒れそうになった。

「来年は世界大会をやる。
各国の優勝者は東京大会に招待されて
ルミカの大閃光が300本贈呈される」のアナウンスに
場内は大歓声。

「発光を更に明るく時間を更に長くして使用量減らさせよう」
中洲は腹に決めた。


日本からやって来たオタ芸伝道師達

恨みのテキーラ

2/9(金)深圳の定宿漢永から朝一番、
深圳ルミカのハシモト社長の名ガイドで香港に向かう。

DDタクシーで深圳のフェリーターミナルに着いて驚愕。
いつの間にか改装になって圧倒される豪華さとその美しさ。
春節という事でミカンの花が中国風景を残す。


ハシモト氏。建物が海のように波打っている。


ターミナルに見かけた2人用のカラオケボックス。
洒落ててグッドアイデア。
日本でも流行るだろう。全て日本の先を行ってる。



日本ルミカ香港でも火を噴く。
アニメフェスティバル香港C3AFA2018ではイベントの花形だ。
コムロリーダーの下でリー君ニシ君ファン君等の働きぶりに
(身体持つかと)心底心配する。
中洲は役に立たんので
終日大群衆の中で通路を確保するのに追われた。


1kgのアイリブにナイフを入れるマスター。

夜の食事は例のイタリアン。
ここのマスターいい奴で
ハッピーアワーを特別に適用してくれて50%引き。
ところが食後、テキーラのサービスは良かったが
ベッドの上で腹が苦しくて眠れない
恨みのテキーラとなった。

伊達マグロの店

2/7(水)2日間の開発合宿を終えて今日からギフトショーでその成果を問う。

場所は東京ビッグサイト、
僅か2小間だがシトミちゃんの見事なブースデザイン。
中央壁面に新型LEDペンライト・大閃光ブレード3種、
左壁面はサイリュームの革命児・大閃光エイト、
そして右壁面は大閃光ペイントと
この2日間で作ったそのアプリ製品群が並ぶ。
全て大閃光新製品で商品開発のルミカを打ち出している。

展示のマネキンのホッペに発光シールを貼れと言っても
誰〜れも同意しない。
2時間ほど展示場をイシバシ君と仲良く視察して
5件ほど貴重な情報を仕入れてブースに戻ったら
マネキンに人だかり。
その両方のホッペに可愛いシールが光っている。
さあどうやってこれを量産するか。

午後7時過ぎの深圳航空便で成田から深圳に飛ぶ。
そこでシールメーカーを当たろう。
深圳到着は真夜中。

ところで。
世の中の飲食店の動きが変じゃないかな。
5日は木場の人気の焼き鳥屋で合宿の延長、都合16名程参加した。
元々は門仲の地頭鶏(じとっこ)の店でやろうとしたが電話に出ない。
そこで代わりに何時もは予約が取れない筈の焼き鳥屋に電話。
な〜に楽々予約が取れるじゃないか。

今日はイワオ氏を誘ってミッちゃんとマオッチの4人で
月島のスペイン料理店に繰り出した。
不思議な事にこれも楽々で予約が取れる。
しかも店内は信じられない程客が少なく
大型モニターに映るスペインの風景と音楽がどこか虚しい。

実は今日のイワオ氏との話し合いは
彼の宇和島の伊達マグロのことだ。
極みマグロ専門の飲食店を新木場のルミカ分室で開店するという
奇抜な思い付きの是非を問う為であった。
不思議なご縁がそんな暴挙を喚起したのだ。
先ず世にあんな美味いマグロはない。
その会社がルミカ分室の500m先にある。
そして新木場は恐らく東京で1番美味い店が少ない所。


「信じられないほど美味い」と歓声、伊達マグロ

だが客が入らない飲食店の恐ろしさをこの2日で実感し
「ヤッパリ飲食店や小売店など
お客を待つ商売には手を出さん方がいい」と確信した。
EC拡大につれて店を構えてお客を待つ業態の厳しさが
日増しに日本の街を覆って来るようだ。
なんだか暗い気分に囚われる。

「会社という家族を守るには商品開発しかない」

シュシュシュッ

7/6(火)合宿2日目。開発が佳境に入る。

遠賀(おんが)の世間知らずの開発マン達に
ビジネスの激戦地東京の企画、営業マンが加わって
朝からワイワイ試作をやってる。

造作もない問題に右往左往する連中を尻目に
開発センスでは社内随一のヒハラ氏と光るボールに取り組む。
以前記したが、光るUFOボールで一世風靡した中洲も
光るサッカーボールとゴルフボールで苦杯を喫して以来
ボール開発は鬼門となっている。
何しろLEDの威力に勝てないのだ。

だがアリヨシチームの今回の発光ペイントの発光ゲルで
ボールの内壁を光らせば面白いことになる。
輝きが違うはずだ。
いくら口を酸っぱくしても連中は動こうとしない。
本当に開発マインドが欠落している。

ヒハラ氏が見つけたPVCボールでやってみると
見事にボールが輝くじゃないか。
PVCだって選べば問題ない。
次にこの光るボールを手に支店内を歩き回る。
デザインに没頭中の若いスタッフ達に見せながら芋づるネタ探しだ。
先ず光るコスチュームにチャレンジ中の大好きなお針子娘を捕まえた。
コスチュームにLEDを仕込んでレースを光らせていた。
LEDの代わりに
PVCの光るパンティを穿かせるのを提案したが
却下された。

「タケウチ君、ところでいつかテーマパーク向けに
パンチを出せば奇声を発するグラブ作ってたけど、あれあるかな」
お針子さん沢山のサンプル箱から取り出してくれた。
「このグローブ光らせたら面白くないかな」
これを手にして奇声とパンチを繰り出しながら注意を引こうとしたが
誰も乗って来ない。

そこで何事にもシャープなイシバシ君を捕まえて
「光るグローブ、ダメかな」
「・・・面白くない。格闘TVゲームで・・
そうだスポーツセンシングの光センサーに使えば」
「そうか。TV画面に向かってシュッシュッとパンチを繰り出せば
そのグローブの光のスピードをセンサーが感知して
敵が避けたり倒れたり・・・」
拡張現実の世界が出現する。

シュシュシュッと

急いで電子回路サワダ氏に電話。
子細を伝えると
「分かった。3つほどプログラムが浮かんだ。直ぐに着手する」

考えてみりゃ中洲は何もやっていない。
だが誰かが大ヒットを産ませるように
中洲をあやつっているんじゃないかな。
この新製品の企画が成功すれば第一の功労者はイシバシだ。


左は光るオッパイになるかな。

中洲式発明理論

2/5(月)昨夜11時にイシバシ君とアパホテル潮見に投宿して即バタン。
さすがに朝は身体が重い。
フロントで顔を合わせた遠賀工場からの4名は皆不機嫌だ。

「大阪のフィッシングショーで大偉業を成し遂げて今度は開発合宿だ」
との呼びかけで新木場の東京支店にくり込む。
「スポーツの世界ならこんなのは疲れのウチに入らん。
この2日間で怠けた2年間を取り返し
何が何でもギフトショーでまともな製品を発表しろ」
「爺さんどうしてこんなに元気なんだろう。
社内の多数がインフルにヤラレているのに風邪にまで逃げられとる」
との陰口も。

「良いな。新製品で2億円の粗利を上げて
の1億円を社内に分配して社員平均年俸を100万円増やすのだ。
それがお前達の仕事だ。毎週ステーキが食えるぞ」
中洲の檄に乗る気配もなく
開発合宿が開始された。

「中洲っさん。どうでしょう?」何度かの問いにことごとく
そんなモン、お客に見せれるか」と却下する中、
彼らの騒々しい仕事場を離れて
デキるヒハラ氏を会議室に呼んだ。
「どう?例の子宮検診器の仕込み具合どうだろう?」
大きな期待を胸に尋ねた。
「未だお見せできるモノじゃないんだが」と取り出したのは・・・。
太くてとても使える代物じゃない。
32mmの球状カメラを棒状のプラスチックでカバーして
それをゴムで覆って空気が入るわけだから。バカバカしい。

「牛の胎児の検診にしか使えませんな」と
いささかヒハラ氏の開発センスをけなす物言いをしてしまった。

すると、「実は〜」とヒハラ氏。

テーブルの上にゾロゾロとネットで検索して手に入れた商品を並べる。
尿道に挿入してシリコンのカテーテルを見事に膨らませて
排尿させる器具。それにアダルト製品の数々。
その中に何と
左程太くない透明の棒に
高性能CCDカメラとWiFi発信機が仕込まれ
離れた場所のスマホに膣内が映し出されるグッズが
既に売られていたのだ。
LED照明とオマケにバイブレーターまで付いている。
勿論360°2K画像、
USB送信など中洲の設計には劣るが
恐らく中国深圳で作られた製品の出来栄えは見事。
しかも数千円だ。

やはり中洲士郎の開発論は正しかった。

自分が発案したと思い込んでも
同じ時に少なくとも200人は同じアイデアを持って
何人かが既に形にしている。

形になった物は
1週間で同じないしそれ以上の品物となって市場に出現する。

世界中の成人女性の福音、
子宮検診器の開発はこうして挫折した。


SHIRO’S BARでの開発風景