チェリー酒の話

夜が更けて旅順の藍湾(ランワン)の会社マンションの一室でくつろいでおります。

今朝はハイアットホテルで100名超の仲間たちの帰国を見送りました。アイリちゃんが少しお腹をこわした以外全て無事でした。

時が過ぎて何事も当然のように装いを新たにします。3年の歳月をかけた新工場が遂に落成し会社の一大イベント「発見と創造展」が終わりました。会社と仲間たちは40年目のこの木っ葉会社に乗船して第二創成期に入るのです。

今回の大連の旅を彩った小道具は何と言ってもチェリーとチェリージャムでした。傍のヤマテ君と夜更けまでチェリー談義。それもチェリージャムでピンクに染めたアルコールを飲みながらチェリーワイナリー開業の夢を語り合いました。

中国にはまともなお酒がない。どうだろう、この無尽蔵の資源に恵まれているのにです。それにひきかえ日本の凄さ、家庭での梅酒造りも加えたら国中が名酒を競いあうアルコール天国です。

これも神様の思し召しでしょうか。今回の大連行で得難いお酒の先生に出くわしたのです。25年間醸造一筋の男、そして流石にこの男、一瞬にして中洲推薦の張老師に傾倒しました。「張さんの農芸化学は本物だ」と。この男Mr.Aと中国でチェリービール、チェリーワイン, チェリー焼酎造りに挑戦するプロジェクトが密かに立ち上がるのです。

会社にはお酒大好きの女性陣が多いので彼女たちも仲間に加えようか。チェリー酒でピンクに彼女たちの頬をそめさせたいものです。

左から麦焼酎、ウイスキー2種にチェリソースを加えて

大急ぎで作った今年のチェリージャム。それでも鮮やかな色と絶妙の味わいがきっと中国の要人を魅了します。

脈絡のない開発

ルミカ新商品開発部隊が動き始めました。

ただ指揮官の中洲士郎の頭の中だけにマッピングされていて、一見脈絡ない新製品が走り回るので皆んな途方にくれとるようです。「殿のご乱心」と無視され期待も協力もしてくれなかった昔に比べれば幸せです。

先ず今朝1番に老婆(ラオポ)の庭の椿の毛虫で実験です。アリちゃんチームが二酸化塩素エアゾール缶を完成。これにへそ曲がり男イノウエが絞り調節ノズルを付けて画期的な新製品が生まれたのです。


老婆(ラオポ)の庭の椿と毛虫達。

二酸化塩素というのは空間除菌、ウイルス駆除に効果絶大で某製薬会社が上市しておりルミカがSTICKタイプを納入させて頂いております。

中洲士郎はこれがモグラ忌避に大効果あることを発見して「モグニゲル」の上市を計画中です。モグラだけじゃ商売にならないので、このスプレーで松食い虫対策や安全な農薬が出来ないかと思案し先日東大の偉い先生にお目にかかったところです。

ホラ吹いて人の関心を引いたら効き目を実際に確認しておかねばなりません。胸騒ぎがするので今朝早く老婆(ラオポ)の毛虫に吹きつける事にしたわけです。結果はどうでしょう。毛虫ちゃんたちは元気に椿の葉をかじり続けております。

今日はもっと話が有ります。

昨日ハシモトを介してイノウエに頼んでいた煙幕発生器がもう届きました。親切にも実射ビデオと一緒にね。粉はシッカロールとの事。イノウエの奴ライバル中洲の鼻を明かそうと中洲依頼を無視したデザインが小賢しい。ここはナノ粉体をボールに詰めてそれをエアガンに装着する中洲案が正解なのに勝手に物騒な銃槍にしてしおります。取り敢えずこの煙幕発生器も使ってサイリュームペイントの「逃げるなコンビニ強盗」を実用化しましょう。

忙しい1日です。午後からミッちゃん達4名で会社経営を放棄して平日の由布農園行です。2時間3人を叱咤激励して中洲の畑のエシャレットの収穫と皮むき。それも途中で打ち切って塚原の公民館に出向きました。牛舎反対の皆さんとの協議会でした。しかし協議会とは名ばかりでオバさん達の金切り声を浴びただけです。

皆んな腹を空かせて古賀の本社まで戻り夕食にありついたのは夜の11時でした。本当にご苦労様。

哲人張さんが待ってます

大連業務最終日です。今日は中洲が少し激するのをお許しください。

独立起業して少し分かったことはトイレ掃除を天職と心得て便器を磨き上げる掃除婦と会社を倒産寸前に追い込みながら取り巻き連中と飲み回る社長と「どちらが価値があるか」でした。出世を必死に追いもとめる人生は浅いようです。

大連工場の手作業主体の生産現場でしかも工員がダラダラ作業しているのに女傑チンユイが怒るのは当然です。彼女は前任者の悪巧みと2年間闘って遂に旅順税務署から5000万円の還付を勝ち取りました。総経理の責任を果たす彼女の目には生産現場の不甲斐なさが目に余るのです。責任者の評価はその持ち場の完成度にあります。無責任無自覚の現場責任者はくだんの社長と同じでしょう。

 中洲ゲキを飛ばして午前中の3時間で問題の組み立てラインの改革を断行しました。どんな仕事でも課せられた相応の責任を必死で果たさせることです。監督の甘い不覚の中洲でありました。

午後韓国のキム社長とコムロ常務を連れて例の哲人中国人の農場に参りました。6月23日ルミカからの130人ものお客を充分におもてなし出来るか心配されています。「農薬散布を抑えながらの鈴なりのサクランボ農園で遊べば皆んな感激します」と真っ黒に日焼けした張爺さんに伝えました。


張さん独自の経営で各種植物が温室栽培されています。その一つが多肉植物園です。哲人張さんには会社経営法にも凄い秘密がありそうです。

男子汉ナンツーハン

大連業務2日目です。今日は大連ルミカ20年の歴史で大きな記念日となりました。

この前旅順口区の衣書記という大物のお話をしました。その衣さんが激務の中で我がチンユイ女士の哀願を受けて旅順税務署の不当行為を封じ多額の還付金返還に尽力して今日税務署で調印したのです。不当に差し押さえられた5000万円が戻ります。

矛盾と不合理の渦に翻弄されながら大変革が進む中国で多くの日系企業が中国でのビジネスに苦心して取り組んでおります。税金と人件費での対処で日本人の「正邪」の物差しが通じないのです。「邪」を押し通そうとする相手とは粘り強く交渉するほかないのです。しかし絶対に横車を押し通そうとする相手には最後は強力な人物の後ろ盾が不可欠です。ここに収賄の温床がありました。習金平主席がこの暗部にくさびを打ち込みます。闘いは凄まじいが習さんの剛刀の切れ味は鋭く「金よりも正義」に熱い官吏が頭角を表しております。旅順口区の衣書記もその代表で類を見ない正義漢「男子汉ナンツーハン」でただ今大連の時の人です。近い将来、大連市長から北京へ進むでしょう。さてこの中国版「東山の金さん控」をどうやって世にアナウンスしたものかと中洲思案しております。

中国の次の問題は働く人の意識です。日本だったら改善改良、生産性の向上は現場では日常業務の一部です。ところが中国では特に年配者にはタダで生産性向上の結果を出すのは労働者にとって不都合なこととの意識が根強いのです。

この問題については悪質な役所と違って弱い者相手、辛抱強く対処できない中洲は癇癪を抑えられないのです。更には日本と韓国からわざわざ大連までやって来た助っ人達の動きが鈍いのでこれにも癇癪起こしております。状況対処で功利的だと中洲の人物の小ささが露呈します。

大連新工場に夢見たいな開発館が仕上がってきました。

中洲若子の記念樹

陽光の中、団地の桜も緑が濃くなって来ました。

由布農園での1日。カミウラ牛舎で悩む。反対の会の会長が牛舎代替え地として提案した2反の土地でも、隣接の酪農家の非人道的な拒絶で暗礁に乗り上げた。「微塵たりとも他人からの迷惑を容認しない」そんな非常識が世の中にまかり通るのだろうか。ここはこのまま引き下がれない。。「先に諦めた方が負けだ」と落胆のカミウラさんにさとす。根気よく続けて良い前例を残さなきゃ。取り敢えず反対の会会長に以下の回答書を131名の反対署名者に手渡して貰うように頼んだ。


涼しくシットリした中洲アイパオの中で椎茸菌がホダ木の栄養を静かに吸収しております。


中洲若子を偲んで若子ロックガーデンの手入れです。中央で花みずきが記念樹に成長します。

塚原地区の住民の皆様
私は ㈱ルミカ代表の●●●●です。4月11日牛舎建設反対の会からの要望書と建設に反対される131名の名簿を頂きました。要望先は酪農家カミウラ氏と牛舎用の土地を提供しようとする土地所有者の株式会社ルミカ宛てです。

ここに謹んで皆様の要望書に対して以下のように返答させていただきます。
まず最初に当塚原の地と地区の皆様に20年来お世話になっているルミカがなぜ上浦氏の依頼に応じたかを説明させて頂きます。
土地の貸借契約書にもある通りルミカ側には一切の営利目的はなく牛舎用のログハウス資材を無償で提供するものです。

会社の目的の第一は「この地区に他所で見られない美しい牛舎の中の幸せな牛を子供達に直に触れさせたい」こと。そして第二は「この塚原の地で生まれた最高品質の牛乳から素晴らしい乳製品を作って欲しい」ことです。

ルミカは40年来色んな製品を開発し環境問題を技術で改善して世の中のお役に立てることを経営目標としております。当然ながらカミウラ牛舎による塚原地区への貢献を期待する傍ら、地域の環境劣化という問題に対処する義務があります。
この問題は極めて微々たるものだと当初安易に考え、上浦氏の申し出を受諾しました。
しかしながら皆様の切実なご心配と「牛舎建設反対」との強い決議にしっかり応える必要があると思いました。

日本は小さな島国に多くの人口を抱える中、長い年月、近隣との友好な関係を守り住環境の改善維持に努めて参りました。これは日本人の大切な伝統です。一方で古い何かを壊し、進歩発展させ良い見本を創出して世に貢献することも取り組んでまいりました。身内や地区外の人達に協力の手を差し伸べて積極的に新たな問題解決に従事して経験を積むことも次世代に伝える大切なことです。この点でも日本人はより多くの資質を備えております。

大切なことは他への思いやりと問題解決のあり方を子供達に伝えるのが我々の世代の義務です。
皆様ご賢察されるとおり何が何でも反対とする信条と行動から身動きできなくなった事例を散見します。ですからルミカも皆様と同じ立場で検討させて下さい。

気が遠くなるほど長い年月牛や馬は家族同然で家計の支えになって来たと教えられています。彼らは心を和ませる貴重な存在でもあります。近年特に子供達や障害者にとっては不可欠だと言われております。時代が変わっても自然との共存でその糞尿を忌み嫌うわけには参りません。子供達にもそれは伝えるべきです。そして飼育する牛の数も良識に沿って賢明に判断すべきではないでしょうか。

私は家畜一頭でも環境上問題だとする意見には同意できません。皆様も同感だと思います。では何頭までなら環境上容認できるかの議論から9頭以下なら問題なかろうとの解釈だと思います。しかしそれは住居が隣接する場合は慎重に検討すべきです。
そこで先ず一頭から酪農を初めて皆んなで観察しながら増やしていく。次に、生産される牛乳とバター、チーズ、ヨーグルト、スイーツ等の乳製品を厳しく吟味する。そうですもしも環境に全く問題ない。否、牛たちが欠かせない存在であると認識されたときは塚原の皆んなの牛小屋とするのは如何でしょう。その時はきっと神様をも喜ばせる素敵なニュースが外部に発信されるでしょう。「こんなに良質の食品ができました」との消費者向けと「こうやって糞やハエの問題は解消した」「未だこのような問題で困っている」等のテーマも発信されれば沢山の酪農家との交流も始まります。

小さな光であっても塚原の住民が灯す光で世の一隅を照らす善行に私どもも参加させてください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年4月28日
㈱ルミカ代表取締役
●●●●

以下に皆様のご意見をお聞かせください。

飲み友

仁川経由格安Airで大連へ向かいました。

今年は満開の桜にお目にかかれずに終わりそうです。我が貧乏団地に暫しの別れ。記念に8分咲きの桜をスマホに収めました。

この団地の自慢は安いのと桜が綺麗な事ですね。

普通でもCAの福岡大連便は高いのにこの時期足元を見て往復10万円を越す値付けだ。中洲、小さな抵抗で仁川経由格安切符で4万円に抑えた。何〜にラウンジで飲んで食べりゃ時間は問題ない。と言っても空港で5時間の暇潰しはどうだろう。

昨日イシバシから会社の行き当たりバッタリの人事政策によって振り回される若い連中の悲嘆を聞かされた。マネジャーのご都合主義の人事采配は問題だとしても、結論は「収益の低い仕事は削り取る」しか無いと合点した。

大連空港ではチンユイさんとウーさんの迎えに福岡空港からのCA便3名と合流、例の空港前の巨大モールで香港料理を食べる。選択ミス。安いが不味かった。定宿のランワンのマンションに向かった。キャリーバッグが重いのは仁川空港で仕込んだ2本の「タリスカーウイスキー」のせいだ。何処で誰と飲もうかワクワクする。コムロが一緒だと一本空けるかも知れん。マンションの冷蔵庫には大きな丸い氷、各種チーズやチョコレートなどコムロの隠し財産で美味いロックのアテには事欠かないが、今宵はその主が居ない。

商流を変える

東京支店で仕事です。やはり夢追い。だからカワジリ君とパク君を会議室に呼んでイスラエル式オンナ戦闘部隊結成を画策しました。先般カワジリ君が警視庁の猛者10人を相手に大閃光ペイントで凄いプレゼンやったとの報告をイシバシから聞かされています。ならば可愛いパク君も韓国軍隊を攻めよと提案。なにせルミカ女性陣の若いお色気と「大閃光ペイント」を武器に攻めれば米国国防省も落ちるだろうよ。

今日の課題は「時代の変化に応じて商流を変えること」

中国深圳でDiDi(ティティ)でタクシーが、微信(ウエイシン)でお金の動きが劇的に変化しているのを実感しました。

確かに中国の各地で汚職が多いのは事実でルミカも悩まされました。そこで習さんがそれら汚職退治に大ナタ振るっているわけです。しかし大半の汚職は受益者の分け前をかすめ取っているので規制に関与しての仕業じゃないと思います。北京政府は中国人民の支持を得る為なら古い諸規制はいつでも取っ払う方針じゃないでしょうか。古い商流を規制で守ってやってそこに天下りのポジションを残すような事があればそれは中国の汚職よりも悪質だと思います。

その制度や規制がいいか悪いかは利用者にとってどれだけ便利かということでしょう。ルミカのビジネスもやはり流通改革が後手後手に回り結局商流を変えずに古いものを守ったが為に大切なユーザーへのサービスが落ちてしまい仕切り価格が下がり振興勢力に一部の市場が奪われ業績低迷に陥っております。

古いしきたりを守ると言う口実で挑戦から逃げていたわけです。そこで今回ルミカのハロウィン事業は問屋排除の商流改革で大波乱を起こしております。

ルミカ主催のハロウイン2018内見会で

考えれば日本は大抵が後追いの国ですねえ。よーく世界の潮流を見渡して安全を確認してそれからやおら腰を上げる。何だか志の低い国に映ります。その点ではルミカも同じ。これを改めんといかんのです。

思い込み

アリちゃんが日本に(逃げ)帰えり、
中洲は残ったヤマちゃんを終日商品開発に駆り立てました。

「もはや時間がない」と
各新製品を最終仕様に仕上げていきます。
日本と違って人手があるし
中洲を素直に信頼してくれるので全てスムース。
実に気持ちのいい1日でした。

コンサートで人気沸騰の大閃光極みオレンジのエイト版は
ヤマちゃんの主張を飲んで
「アッと言う間の極大閃光」に仕上げ、
オレンジ以外は大閃光3-5時間に調整。
これに新型大口径6インチの仕様も決定。
矢張り開発は理屈じゃない。
仮説と実験の繰り返しです。
だから網の目のサンプルを作って
比較優位の選択から論理の裏付けを取ります。
すると中洲が布団の中で発見したと自慢する
論理に反した結果がいくつも出て参ります。
「な〜にその手の中洲の思い込みなら
開発に限らず日常茶飯事のこと」と
老婆(ラオポ)と鬼娘が自信を持って言っております。
科学なら実験で誤りを検証出来るが
会社経営では
「トップの思い込み」を正すのは容易でありません。

そしてその想定外が直近の労働問題で発生しました。
ルミカは働き易いと評判で辞める人が無く
何時も就職希望者が採用を待っているのが中洲の自慢でした。
ところが2/16からの春節が終わって異変が生じました。
工員(普通中洲はこの普通名詞を使用しません)8名が
他所の日系企業に籍を変えたのです。

昔から春節で相当数の社員が故郷から戻らない
と言うのが中国の常識です。
しかし西方から100万人単位でバケツ一つを携え
ウンカのように東海岸を目指してやって来て
人が入れ替わるのも常識でした。
それが地方経済の発展で深圳や東莞で
10年くらい前から簡単に人が集まらなくなりました。
最近では人手不足による倒産が頻発。
経営者にとっては春節は会社存亡の節目となっております。


こんな写真までがネットに流れています。

今回大連ルミカでは社員総会から
手当でなく基本給のアップの要求が出ました。
それなら中洲も大いに喜ぶことです。
ところが会社から納得のいく回答が出るまで
残業を拒絶するという実力行使に出たのが
青天の霹靂でした。
夢の新工場に引っ越す矢先の椿事。
「旅順口区で他社に配慮しながら
地域最高の給与を支給する」が中洲の方針。
それが団体交渉になるとは。
ここにも「工員は中洲の娘達だ」との思い込みと
事実に解離が発生しております。
総経理のチンユイと原因と対策について
夜遅くまで話し合いました。

中洲は大連に移籍して
2年ほど生産の自動化と人事の刷新に入る決意をしました。
もちろんここに商品開発の最強の拠点を築きます。

さあこれで夢の「アイパオ事業」着手のチャンス到来です。

行きたくない米国出張

昨日までCP+カメラ見本市
そして明日からロサンゼルスでフィッシングショー出張。

出張準備をしながらやりきれなくなる。
連日の酷使で「Bi水族館試作品」の調子が思わしくない。
オオツカめと罵りながら復活を試みるが上手くいかない。
そもそも下手くその手作業。
あのへそ曲がりのイノウエに比べるとどいつも不器用だ。
一応ごまかしでトランク一杯サンプル資料を詰め込んだ。
同行のイシバシ君も激務でグッタリ
明日からの渡米に気が進まないようだ。
行きたくないなあロサンゼルス。

MSKとは?

CP+2018が横浜で2日目を迎えました。
会場はいやが上にも盛り上がっているようです。
中洲一行はTAI社との開発協議で会場を欠席しました。

結局この世界初の化学発光スプレー開発が始まって
マルマル2年が経過した。
相手の社長と専務は我が子の誕生を待たずに
現職を退任されるようです。
言わんこっちゃない。開発に時間がかかりすぎる。
中洲心底申し訳なく思うし
最後まで諦めたくない。
1日も早く話題をこさえて
お二人が在任中に製品をデビューさせたいのです。

相手社長からの昼食招待が組まれておりました。
その直前に社長も会議に出席。
何しろ国内屈指の毛並みのいい一族で
中洲とは月とスッポン。
だから鷹揚なものでクヨクヨの気配もない。
だが苦労人の中洲はどうしてもお二人に花向けがしたい。
それで会議の前にある事を仕組んでいた。
社長が会議に加わって数分後
「チョッと社長にご覧に入れたい」
それがアリちゃんへの合図だ。
アリちゃん心得てPVCボールを取り出し
突端に針が付いた大閃光ペイントで
発光ゲルをボールに注入する。
クドクドと命じていたのアリちゃん珍しく
手品師のような手際でボールを大閃光させた。
会議室に一斉に歓声が上がる。
プレゼンは絶対モタモタしちゃいかんのだ。

中洲25歳のサラリーマン時代、
商品開発でお客の1人に慶応出のベンチャーがいました。
彼の強烈なプレゼン技術が今でも瞼から離れないのです。
敢えてその人物を明かすと
「中外道路資材の新井元之介社長」中洲の心の恩師。
営業のプレゼンもスポーツ選手のように鏡に向かって
繰り返し繰り返し練習しなきゃいかんのですね。

この後4人で本当の食通の
贅沢な隠れ家レストランに招待された。
中洲感激して得意の「MSK」宣言をやらかした。
それは
「開発が遅れたために皆様の親会社の重役達に
お二人の功績を伝えられなかった。申し訳ない。
何とか1日も早くDUALペインターを世に出して
親会社にMSKの札をかざしましょう」
「そのMSKってどんな意味だね中洲さん」
「MSKってのは中洲言葉で
(見たか知ったかこの野郎)の頭文字ですよ」
「よっしゃその札をこうやってかざそう」

丸いスイカが沈んだ本物のシャンペンをお代わりして
贅沢な昼食でした。