裸のウイルスの話(その26)

ひ孫に自慢する新製品(その3)

バブクロ2 濃縮純粋二酸化塩素水ドライ燻蒸機

生きている間に何とかあのヒトの気を引きたいと思うように二酸化塩素にそんな片想いを寄せて一年半が過ぎております。

外科医兼製薬会社社長のS氏が類稀な商才で「空間除菌」商材を世に広めました。国内での感染拡大防止に貢献しておりますが粗悪模造品の乱入で風評芳しからず市場崩壊に直面しております。中洲の会社も大きな痛手を受けての5月11日の鳩首会談でした。

先駆者が市場を保持するにはユーザーから拍手喝采を受ける新製品を継続して出すことです。しかし効果が明白でない手探りの開発の難儀なこと。その苦闘の一年半の日々からやっと生まれたのが高濃度純粋二酸化塩素水でした。さすが目利きのS先生、悠然と「きっとこれで5年後には世の医者も薬も半分不要になるよ」と。「然し先生。今何とかヒットして貰わんと。工場の娘達、残業無くなり収入が減って会社辞め始めたのよ」中洲が泣きついたのが5月の会議でした。

その時S先生の助言を得てからの40日間、中洲は自分で開発と試作に明け暮れました。人に頼まず自分で手を動かすと見えないものが見えて来ます。アルバイトのオールド中村が献身的に机と器材を整えてくれました。彼を穀潰し(ゴクツブシ)と呼ぶのを止めて「先生」と呼称を変えましたら良く働くこと。しかし「地獄の沙汰も金次第」って口癖に時間給増額の要求を繰り返します。

さてその試作品を携えて42日後プレゼンをT社大阪の本社会議室で行いました。

S先生が幾度となく医者の威厳をチラつかせて行政のトップから引き出した答えは「純粋二酸化塩素水は今後使える。だが直ぐに欲しいのはスマート燻蒸である」スマート燻蒸とは二酸化塩素以外水分も不純物も一切出さず10分間で部屋の隅々、机やゴミ箱の中にまで潜むウイルスや病原菌を殺しその5分後には二酸化塩素は雲散霧消して人の安全な入室を可能とする燻蒸装置であると。

3回試作を繰り返しました。そして又しても天下のへそ曲がり男イノウエの登壇です。顔を合わせるなり喧嘩「オマエには頼みたくないが止むを得ん。急ぐ。5日でこれをサマにしてくれ」

イノウエが5日間3Dプリンターを虐めて完成。左はバブクロ2プロ仕様で無線操作型。(上代1万円位)右は家庭用で住まいだけでなく犬小屋や風呂場やトイレなど狭い空間にも便利(上代5000円位)

結果は?6月22日中洲の名プレゼンにS先生ニヤリです。「100万円でも売れるな」「やめて下さい。20万円ですよ20万円。お客の反感買っちゃいけませんよ」

アイロッドが活躍。天井を二酸化塩素が這って10分後には部屋中が0.4〜0.6ppmピークに達するとコミヤセンサーが働きバブリングがストップ。15分後には0.03ppm以下に。この様子はヒメノ見逃サーズからスマホに転送されます。上段の様に手に持って病室やキャビンの燻蒸にも使えます。

3Dプリンター何台増設しても良いから今月中に100台プロトタイプが出荷できるようにとイノウエに今度は背を低くして懇願していますが・・・。

裸のウイルス(その23)

昨日10月13日ここ幕張メッセ2ヶ所の見本内会場で小間の設営を終え今日から3日間の勝負に臨みます。

今はやらないが未だ夜が明けやらぬ海に船外機のゴムボートで沖に繰り出し40mの海底に釣り糸を下ろす一瞬の高揚感を思い起こします。

「挑戦!100円で打倒コロナ」がキャッチコピーです。メディカルジャパンの会場でコロナ対策商品を掲げる並いる大手メーカーの心根を騒がせようとの魂胆。

しかしねえ。魚が食い渋った時の難しさと言ったら。当たりが小さくてお日様が海面をギラギラ照らす頃まで釣果ゼロだと「ヤバイ。今回も坊主かな。老婆(ラオポ)の父親に美味い魚食わせたいと言い訳して釣りに出掛けたのに。又港で魚買って帰るのか」

おお!このクリーンルームは凄い。空間のCLO2濃度が常に0.05ppm辺りにキープされるなんて。純粋二酸化塩素水が安価に簡単に作れるスティックか~。凄い発明だ。CLO2パワーブレスもパワースプレイも自分とこじゃ絶対に開発出来ん代物ばかり。まいったな~。大勢のゲスト達の声。

それとも客はフンと鼻を鳴らして海底の魚のようにブースを通り過ぎるだけか。いよいよ勝負の時です。

アイパオの話(その47)裸のウイルス(その7)

入社式も取り止めとなり会社のほぼ全員がテレワークに移行する事に。在宅でどうでもいいことやるなら有給を取って休むべきじゃないか。売れないもの売る必要ないし来ない客を待つ事もない

こんな時こそTV会議で「二酸化塩素香」や「アイパオ」や「Bi見逃サーズ」など中洲主導の新規事業の作戦会議やるべきなのに。何の事業でもどんな事情があっても会社存続の危機を乗り越えるのはトップの責任です。いい顔して形だけ在宅勤務でお茶を濁しても必ずそのツケがやって来るのです。本当に気が滅入る事態だ。東中洲の飲み屋、居酒屋のオーナー達どんなに苦しいだろう。和みのママも気の毒ですねえ。

そんな時に日経電子版で人気役者の志村けんさんの死去が報じられる。新型コロナウイルス肺炎だという事で世間にショックが広がっております。何とも手が打てないもどかしさ。

コムロに図解説明書の作成を依頼しました。二酸化塩素香を使って感染防止法を世界に伝える為にです。ヒラタの部屋を覗いてBi見逃サーズの実験打ち合わせとついでに二酸化塩素香の進め方を話します。商品開発も勿論ですが市場開発が更に難しい。「ケミホタル」もそうでしたが資金が底を尽き始める中で兎に角市場に風穴が開かなければビジネス終了のゴング。その市場開発も商品開発者が自らやるしかない。それはベンチャービジネスの宿命です。やれやれ今日は何も進歩がない何とも気が滅入る一日でありました。

例によって老婆(ラオポ)の夕飯食って一寝入りしてつらつら考えます。この膠着状態どうしたものか。二酸化塩素香スプレーは完成しましたが部材が揃わず生産は4月末にズレ込む。注文が殺到したら一体どうなりましょう。ジエイタイプロジェクトの200円ミニスプレーも郵送引き受けてもらえるかがポイントに。何なら水を抜いて郵送し消費者が自分で水を加えて調合してもらう事にします。まあこれだと飛行機の搭乗手続きで問題なくなりますが。

そんなこんなの思案の中で例の愛しいアイパオドームで拡散実験のあれこれ考えるうちに・・・。「このアイパオをクリーンルームにしたらどうだろう」と妙案が浮かんだのです。入口と出口のドアを二つ作りクーラー、サーキュレーター、超音波二酸化塩素ミストで室内を常時20°C、二酸化塩素濃度を0.05ppmに保ちます。病院がいい。院内感染を防ぐためにマスクを二酸化塩素香スプレーで消毒しアイパオに入って30秒待機してそれから病院に入る。このアイパオクリーンルームを病院の駐車場に設置するのです。

そんなこと考えてたらヒラタ君からメールが入っていました。このヒラタという男は社内フリーター的存在でして本職の「金型屋」では技能オリンピックに出るほどの腕だが中洲士郎の例の差別用語にさらすと「士農工商印プラ金型」(印刷プラスチック金型)即ち日本の身分制度7段の最下級職業という事になると侮ります。しかし実を言うと仕事の腕では下から順に社会で強い立場をキープ出来るのです。仕事上設計や試作加工それに動画作成も好きにやっております。おまけに彼は自分の魚船を所持し一級航海士にして釣名人だからプロ野球の選手や病院長、警察などたくさんの貴重な釣り友に囲まれる強い存在なのです。

それで昨日早速病院の先生方に声を掛けたようです。三苫町の谷石デンタルクリニック院長が「病院はみんな困っている。世の為に二酸化塩素香とシステムの完成に協力しよう」と。

明日だ。「遂に革命の時来たる」です。クリニックにアイパオ設置して院長や看護士さん患者さんらと世界初のでっかい仕事に取り掛かります。どうぞご期待ください。