インテリ

1/12(金)宇和島マグロ養殖プロジェクトでのキーマン
ティアイ氏の来社があった。
急遽関係5社TV会議となる。

本来のティアイ氏プラリとルミカ訪問のシナリオが変わった。
後で分かったが関係者はティアイ氏の采配に注視している。
ルミカの担当は唯のカメラ開発で
プロジェクトの実体は及び知らない。

さてティアイ氏何者ぞ。

農業と並び養殖業は日本の行政の補助金漬けで
最後進性を露呈している。
カミウラ氏の話では酪農もそうらしいじゃないか。
その排他的な閉塞した養殖業界に莫大な私財を投じて
マグロ養殖にチャレンジするティアイ氏に中洲のアンテナが反応する。
粗野な世界に場違いなインテリだ。

中洲はもう歳だからあまり知人を増やしたくない。
鶏でしょう、次は乳牛。
女性は小学生まで入ってかなり賑やか。
1月も既に12日。未だそれら知人への年賀状の返信に忙しい。

さてそのティアイ氏、会社駐車場から辺りを一瞥して
「一代で築いたのか?」
中洲「そうだ。肝が小さいから事業が大きくならん。
それに手を出せば失敗ばかり」
開発館でそして応接室で話しておおよその事情がつかめた。

彼は昭和25年生まれ
学生運動に荒れ狂った時代に東大法学部を出た。
本職は葬儀、墓石、イベント。相当財を成した模様。

夜、合流した彼の社員と一緒に5名で
宗像の「宇久島」で会食。
最後のあご出汁五島うどんに大満足の体。

吉報、フィッシングショーのSHIRO’S BARで
美味極上「伊達マグロ」を客人に振るまう事になった。

シトミちゃんの困惑顔が眼に浮かぶが・・
どんなもてなしも「美味しいモノ」には勝てないだろう。

日振島のマグロ養殖

宇和島から渡船で1時間
豊後水道に浮かぶ日振島にマグロの養殖場がある。

写真のように100kgのマグロで渦を巻いている。
この生け簀だけで4000万円の設備費。
それが10以上もあるのだ。
正に装置産業だな。

ここで我が仲間達の活躍の中
どんどん凄い映像が撮れた。
10数名の同行者はVRゴーグルのリアル水族館に歓声、
GOPROの鮮明な画像に驚嘆。
完全にルミカが主役の1日だった。

昨晩の答礼で今日は相手水産関係者をもてなす。

何と塩川老は今日が誕生日。
祝いの誕生ケーキに
30m素潜りすると言う屈強な潜水夫が
澄み渡るテノールで唄を添えた。
二晩ともいい夜だった。

 

養殖マグロ

何でこんな忙しい時に4人連れ立って
愛媛の宇和島に繰り出さにゃいかんのやろう。
人生のキーワードは偶然と諦めかな。

発端は11月15日のインタービー初日だ。
ルミカブースの背面から爺さんがやって来て
そりゃあ執っこくイシバシ君を口説いてね。
「水族館がどうしても要る」と。
中洲までひっ捕まって
「9DDという会社は日本一のAIの専門会社で
超秀才の集まりだ」と言う。

この塩川と言う御仁、
どうやらTV業界の大物だったらしい。
要するに人に「ノー」って言わせないのだ。

JAL7:50福岡発松山空港行きに揃った
イシバシ、ノミヤマ、オーツカと中洲の4名。
松山空港で9DD一行と合流し一路宇和島へ。

先ず水産センターで農学博士室長以下職員と協議。
中洲理解が難しい会話から掴めたのは
県の養殖業振興にAIが要るって事らしい。
そのAIを確立するには「ルミカの水族館が不可欠」
そこで我らは引っ張り出された訳だ。

9DDの社長若いが弁がたつ。
広い肩幅に分厚い胸。格闘技の猛者だな。気も短い。
相手の答弁に怒りを隠さない。
役人相手には中洲みたいに卑屈になっちゃいかんな。
だけど相手を威圧する躯体を持ち合わせていればの話だ。

ここを出て宇和島のT水産に向かった。

同じ業種でこれ程温度差を目の当たりにするのはないだろう。
彼らの目標は天然マグロ以上に美味い養殖マグロを
世界の食卓に乗せることだ。
そりゃ毎日毎日血の滲む苦労を重ねている。

9DDとの取り組みで「リアル画像が取れる水中カメラを揃えろ」
これが40億円のファンドで運営している
T水産の指令だったのだ。
そして9DDが差し出したのが我々ルミカだった。

そりゃ紳士的で友情に溢れる応対だったね。
圧巻は宇和島で最高格式の料亭天赦園での宴会だった。
彼等の造る生の伊達マグロが惜しげもなくテーブルに並ぶ。
その美味なる事筆舌に尽くしがたいとはこのこと。

このマグロを口にするまでは男たちが何を夢見ているのかサッパリ掴めなかった