中洲式発明理論

2/5(月)昨夜11時にイシバシ君とアパホテル潮見に投宿して即バタン。
さすがに朝は身体が重い。
フロントで顔を合わせた遠賀工場からの4名は皆不機嫌だ。

「大阪のフィッシングショーで大偉業を成し遂げて今度は開発合宿だ」
との呼びかけで新木場の東京支店にくり込む。
「スポーツの世界ならこんなのは疲れのウチに入らん。
この2日間で怠けた2年間を取り返し
何が何でもギフトショーでまともな製品を発表しろ」
「爺さんどうしてこんなに元気なんだろう。
社内の多数がインフルにヤラレているのに風邪にまで逃げられとる」
との陰口も。

「良いな。新製品で2億円の粗利を上げて
の1億円を社内に分配して社員平均年俸を100万円増やすのだ。
それがお前達の仕事だ。毎週ステーキが食えるぞ」
中洲の檄に乗る気配もなく
開発合宿が開始された。

「中洲っさん。どうでしょう?」何度かの問いにことごとく
そんなモン、お客に見せれるか」と却下する中、
彼らの騒々しい仕事場を離れて
デキるヒハラ氏を会議室に呼んだ。
「どう?例の子宮検診器の仕込み具合どうだろう?」
大きな期待を胸に尋ねた。
「未だお見せできるモノじゃないんだが」と取り出したのは・・・。
太くてとても使える代物じゃない。
32mmの球状カメラを棒状のプラスチックでカバーして
それをゴムで覆って空気が入るわけだから。バカバカしい。

「牛の胎児の検診にしか使えませんな」と
いささかヒハラ氏の開発センスをけなす物言いをしてしまった。

すると、「実は〜」とヒハラ氏。

テーブルの上にゾロゾロとネットで検索して手に入れた商品を並べる。
尿道に挿入してシリコンのカテーテルを見事に膨らませて
排尿させる器具。それにアダルト製品の数々。
その中に何と
左程太くない透明の棒に
高性能CCDカメラとWiFi発信機が仕込まれ
離れた場所のスマホに膣内が映し出されるグッズが
既に売られていたのだ。
LED照明とオマケにバイブレーターまで付いている。
勿論360°2K画像、
USB送信など中洲の設計には劣るが
恐らく中国深圳で作られた製品の出来栄えは見事。
しかも数千円だ。

やはり中洲士郎の開発論は正しかった。

自分が発案したと思い込んでも
同じ時に少なくとも200人は同じアイデアを持って
何人かが既に形にしている。

形になった物は
1週間で同じないしそれ以上の品物となって市場に出現する。

世界中の成人女性の福音、
子宮検診器の開発はこうして挫折した。


SHIRO’S BARでの開発風景

探し物

1/14(月)盟友ヒメノさんの辞書には
「怒る」という言葉が見当たらない。

諸君、いつ如何なる場合でも怒っちゃダメだ。
事態は更に悪くなるのに、甘えて「怒って」しまう。
瞬間湯沸かし器なんぞは絶対バチ当たりだ。
この所中洲士郎ヒメノさんを見て大いに反省しとる。

そのヒメノさんだがBi水族館のセッティングに余念がない。
いやこのフィッシングショー出展で追い立てられている。
当然土日返上だ。
駆け出しのオーツカ君が一応水中カメラをモノにしたので
水族館が形になって来た。
彼が姿をくらませているのは
LEDライトの水中カメラ組み込みが上手くいかないからだろう。
30メートル海底が照らされてVRゴーグルに美しく映し出されるのを
フィッシングショーで公開するよ。
勿論釣師には応えられん道具だ。

ここで中洲の珍奇な発見

中洲は子宮検診器の小型球状カメラを覆う
膣内で膨らませる風船が見つからんので難儀している。
勿論専門メーカーに特注するが
取り敢えず量産試作の段階では市販品を探すことだ。
これが開発者の腕の見せ所だ。
東京のヤマダさんなんか秋葉原でブツブツ呟きながら
何時も何やら探し回っているらしい。
そうやってジャニさんなんかの大ヒットを打つのだ。

中洲も知恵を絞って
膣内で膨らませる透明バルーンを探す探す。

「そうだ。ゴクアツだ」

アマゾンで検索し、ゴクアツと称する品を家に送って貰ったが
色が黒だった。
だから映像が悪い。
ワシが居ない間にラオポに包みを開けられたらと心配したよ。
商品開発も楽じゃない。

ああ透明の超厚品が欲しい。