ナガトシの光るシール

1/26(金)今日は月に一度の役員会。
経営陣には悪いけど退屈な時間だ。

だが今日も珍奇な発見があった。

午後、遠賀から期待のナガトシ君が新製品抱えてやって来る。
彼は理系の学力じゃなくて
「棋士予備軍」としての特異性を買って入社して貰った。
中洲士郎が狙うのは珍奇な商品開発だが
珍奇な人材開発もそうだ。
超イケメンのタカデ君がバンバンライトなら
「棋士予備軍」のナガトシ君が大閃光シールにチャレンジして来た。
別に指名したわけじゃないが、遠賀工場で中洲が
「開発指導要綱」の芋ズル式開発法をブッて皆に質問した。
「商品開発は何の為にやるのだ」に
「自己実現じゃとか楽しいから」とか抜かしやがる。
「馬鹿もん。仲間の給料増やす為じゃ」と一喝。

案の定「棋士予備軍」がフィッシングショーの殺人的業務の中で
中洲にパンチを見舞おうと本社開発館にやって来た。

さて出来栄え如何。


合格じゃないか。

30分はよく光っている。
だが上市するなら3時間以上光らせたい。宿題だな。
「時間をどうして延ばすか考えろ」だ。
大閃光ペイントが出来たので色んな使い方が考案出来る筈だ。
「市場が考え付くより先に商品化して給料稼げ。」
と口酸っぱく言ってるが。
「手で考えろ。1週間もかかる筈なかろうが」と
褒める前に又怒鳴りつけてしまったよ。

TVで魚掛かっているかな

1/20(土)圧倒的威容のルミカブースが大盛況のうちに2日目を迎えた。
そして今日予定されたのはサイリューム社の来訪だ。

サイリュームと言う商標は
1993年まで100年近く続いた米国化学会社の雄・ACC社が
1970年世界で初めて実用的化学発光体を世に出した時に付与された
シアンとリュームの合成語だ。
今では一般名詞化しているが
世界中でサイリューム社が商標登録し、今日がある。

今回の来日でルミカとサイリューム社は強い歴史的絆を再現し
市場を守って行くことになった。

ルミカからもサイリュームと言う商標の製品を配貨することになる。
ユダヤ人の大物社長、入場するなり
アリちゃん達化学チームとへそ曲がりイノウエの傑作
「大閃光ペイント」を手にして狂喜する。

海外では「CYALUME PAINT」に改名だ。

今日の珍奇な発見は水中IPカメラ。
会場のカワハギの水槽のIPカメラから
自分のスマホに可愛いカワハギ君の姿が映し出せる。

ことの発端は
五島の宇久島の観光協会の会長との企みからだった。

宇久島の素晴らしい海底の風景と魚たちのリアル映像を
フェリーターミナルで子供達に見せようと企画したことだ。
ついでにその映像を見本市の会場でも写したい。
だったら方式はインターネット経由で配信するしかない。
ここで大連ルミカのWUさんがPOE技術の水中転用、
本社開発館のノミさんがネットワーク技術、
防水ケースは金型名人のヒラタ君が
「泣かす士郎」にどやされながら
何とかこの見本市に間に合わせた。

「上手くいきゃ、これから毎朝早く起きて
掛かってもいない魚を見に沖に出なくていいな。
布団のテレビひねれば水中の置き網が写し出されるんだから」
完全下戸の癖に何時も酔ったように
明るい村上さんがつぶやきそうだ。


大閃光ペイントがサイリュームを射止める。

勝つに決まってる

1/19(金)企画が始まって半年、
社内はドタバタに明け暮れて遂に今日の本番を迎えた。
1000万円投じて横浜、更に1000万円投じて大阪Fショー出展だ。

事の起こりは昨年の同じショー。
ケミホタルの売上減少に合わせるように、
どんどんブースを狭くして行く。
「バカヤロー」「来年は20コマでのプランを立てろ」
「無茶な。何を並べりゃいいんだ」
「だったら新製品を開発しろ」
そして一年経った。
会場にところ狭しと並んだ新製品群にニンマリの中洲士郎
人生で一番気色良い1日でした。

1週間前「打ち上げ花火」の思いつきに中洲は膝を打った。
関係者達にあの極上伊達マグロを振舞うのだ。

だが悪い予感が的中。
「アタシが半年間温めたSHIRO’S BAR海賊の館プランを
日本食のサシミで台無しにするのか」と
シトミが荒れ狂うこと数日。

「俺が勝つに決まってる。
何たってお客には美味いもんに限る」と

そして開場、海賊バーのママさんよろしく
可愛いシトミ、終日ご機嫌で来客をもてなしたね。


お客様美味そうでしょう。宇和島の養殖伊達マグロ。

法螺のツケ

1/18(木)いよいよ横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜で
20小間ブースの設営だ。
スイスで開発された三角パイプドームが
見本市に登場するのは日本で初めてらしい。
特異な構造が異彩を放つが、展示の内容が凄い。


釣具の同業者が「中洲遂に狂ったか」と言いそうだ。

社内の誰もが「又また中洲のホラよ」と
「フィッシングショー20小間設営号令」を無視してたら
元気な駆け出しのアッコが企画書を作って来た。
「中洲っさん。国内見本市では初めてよ。
横浜、大阪2箇所で3500万円掛かるのを
このアッコが2000万円に負けさせたのよ」
「ナヌッ!にせんまんえんだと〜」「マズイ事になった」
だがもう遅い。
それから半年間、社内は新監督アッコの命令に従う他なかった。
中洲士郎もその1人。
苦々しく思っても印籠渡したから仕方がない。
それに先輩のシトミがアッコに付いているので
どうにもならんかった。

意のある経営者ならきっと唸るはずだ。
「ルミカは人材が凄い」と。

広いブースの2ヶ所でステージが立つ。
思い思いに練習スピーチをやってる。
「ホタルの夢に誘われて起業40年ルミカストーリー」
講演練習で演者の新入りカワジリ君が面白いことを言っている。
「創業者が自称する中洲士郎とは
本籍地の博多中洲に由来する。
一方で開発案件の社員無茶振りで
社員を(泣かす士郎)であります」と。
上手いこと言うよね。

そしていよいよ明日から「ブログ日々是如夢」が始まる。
中洲士郎を白日の下に晒すことになる。
エライことになった。
老婆ラオポの目に止まりませんように。

貧しい時代に

1/17(水)エライ時代になった。
販売はいよいよネット通販の時代に雪崩を打って突入だ。
アマゾンに代表される総合ネット通販と
中小の専門ネット通販、それとメーカー直販が時代を支配するのか。
10年前日経ビジネスでも特集が組まれていたが、
中洲士郎も他の経営者と同じく打つ手が見出せなかった。
時代の変化について行けない何時もの負けパターンだ。

そこに独立自尊の旺盛な者は、
鋭い嗅覚と迅速な行動力でオゴる老兵達の虚を突く。
ルミカに於いてそれを可能にしたのが中国という闇だった。
最初に関係業界のネット通販最大手の八王子のヤマサンが
ルミカ脱藩者の手に落ちた。5年前のことだった。
雑貨量販店も落ちてルミカは史上最大の危機を迎えた。

中洲士郎、己れの浅はかさを悔やみ
4つの誓いを立てて再生に臨んだ。
その筆頭が新商品・新市場開発だ。

ヤマサンについては「ルミカ恐怖の営業マン」エンドーが
3年掛かって取り戻した。
「挨拶に出向いてくださいよ」
エンドウの懇願が脅しに代わっても出向くのを控えていた。
それが「横浜フィッシングショーの我がブースにお出まし」
との報を受けて
「こりゃマズイ。先に挨拶に行かなきゃ礼を失する」と
飛んで行ったのが今日だ。

感想?凄い会社だった。
大きな実店舗もあり
そこでは多品種のブランド商品が整然と積まれていた。
しかも国内最安値で。
買い物好きの人間なら堪らんお店だ。
見本市で来客に配る駄菓子を1万円分買ってしまった。
たったの一万円かと思える程の分量だった。
この会社なら中洲開発の取って置きの新製品を
独占販売して儲けて貰いたい。

先のネット通販の今後だが、
これはまさにレッドオーシャンそのもので
過当競争が利益を圧迫し
会社員は誰も豊かな経済力が得られなくなってしまう。
怖い時代に突入しそうだ。

だからこそ自社の新商品開発と
沈滞した他の市場に乗り込んで代わって新商品を開発し
ユーザー直結で高利益を頂くのだ。
折角のブルーオーシャンを
レッドに変えるだけの古い流通に頼ったら
開発会社にとって自殺行為に等しい。
ブルーオーシャンの為に社員が経営資源を優先的に使って活動し
仲間たちの経済力を世に突出させれば会社と仕事が面白くなる。

横浜に向けて

1/15(月)いよいよ横浜フィッシングショーが始まる。

ブースに設置するアイパオや展示用のケミホタル製造装置
それに諸々の展示サンプルを積み込んで
会社の3トンコンテナが出発。
よろず工事屋兼オートレーサーのオーノ棟梁と
1升飯食いで大型トラック運転プロのイワモト2人が
勇躍出発するのを遠賀工場で見送る。

若いアッコが2000万円使ってこの見本市の監督をやっている。
彼女が間違ってこの年寄り2人をメンバーから外していたのを
中洲の一喝で復活した。
「オーノ、アイパオ開発はお前の最後の大仕事だ」
中洲のハッパに1週間休みなく作品に取り組む。
横浜と大阪の会場で大喝采浴びるだろう。

アイパオとはこの10年間、中洲が設計大野が施工して来た
「家でない家」開発。
2020年から世界のホームレスに1日1ドルで貸し付ける
RENT A DOLLAR HOUSE プロジェクトを始める。
その為に今回チャッカリとショーの予算を使って
新バージョンを開発した。

さて今日の珍奇な開発はバンバンライト。
先般、超イケメンのタカデ君に委託したのがだいぶ形になって来た。
完成度は50%。中洲の珍奇な発見を注入すれば
オリンピック委員会に提案できよう。


遠賀のトロい空気ではタイムアウトになってしまうな。

小一時間化学チームにハッパかけ続けた。
渋い顔の面々にどれ程通じたか。
世界の女性への福音「子宮検診器」製品化試作は
変人イノウエ君に頼むのやめて
17日東京のヒハラチームに託すことにする。

探し物

1/14(月)盟友ヒメノさんの辞書には
「怒る」という言葉が見当たらない。

諸君、いつ如何なる場合でも怒っちゃダメだ。
事態は更に悪くなるのに、甘えて「怒って」しまう。
瞬間湯沸かし器なんぞは絶対バチ当たりだ。
この所中洲士郎ヒメノさんを見て大いに反省しとる。

そのヒメノさんだがBi水族館のセッティングに余念がない。
いやこのフィッシングショー出展で追い立てられている。
当然土日返上だ。
駆け出しのオーツカ君が一応水中カメラをモノにしたので
水族館が形になって来た。
彼が姿をくらませているのは
LEDライトの水中カメラ組み込みが上手くいかないからだろう。
30メートル海底が照らされてVRゴーグルに美しく映し出されるのを
フィッシングショーで公開するよ。
勿論釣師には応えられん道具だ。

ここで中洲の珍奇な発見

中洲は子宮検診器の小型球状カメラを覆う
膣内で膨らませる風船が見つからんので難儀している。
勿論専門メーカーに特注するが
取り敢えず量産試作の段階では市販品を探すことだ。
これが開発者の腕の見せ所だ。
東京のヤマダさんなんか秋葉原でブツブツ呟きながら
何時も何やら探し回っているらしい。
そうやってジャニさんなんかの大ヒットを打つのだ。

中洲も知恵を絞って
膣内で膨らませる透明バルーンを探す探す。

「そうだ。ゴクアツだ」

アマゾンで検索し、ゴクアツと称する品を家に送って貰ったが
色が黒だった。
だから映像が悪い。
ワシが居ない間にラオポに包みを開けられたらと心配したよ。
商品開発も楽じゃない。

ああ透明の超厚品が欲しい。