思い込み

アリちゃんが日本に(逃げ)帰えり、
中洲は残ったヤマちゃんを終日商品開発に駆り立てました。

「もはや時間がない」と
各新製品を最終仕様に仕上げていきます。
日本と違って人手があるし
中洲を素直に信頼してくれるので全てスムース。
実に気持ちのいい1日でした。

コンサートで人気沸騰の大閃光極みオレンジのエイト版は
ヤマちゃんの主張を飲んで
「アッと言う間の極大閃光」に仕上げ、
オレンジ以外は大閃光3-5時間に調整。
これに新型大口径6インチの仕様も決定。
矢張り開発は理屈じゃない。
仮説と実験の繰り返しです。
だから網の目のサンプルを作って
比較優位の選択から論理の裏付けを取ります。
すると中洲が布団の中で発見したと自慢する
論理に反した結果がいくつも出て参ります。
「な〜にその手の中洲の思い込みなら
開発に限らず日常茶飯事のこと」と
老婆(ラオポ)と鬼娘が自信を持って言っております。
科学なら実験で誤りを検証出来るが
会社経営では
「トップの思い込み」を正すのは容易でありません。

そしてその想定外が直近の労働問題で発生しました。
ルミカは働き易いと評判で辞める人が無く
何時も就職希望者が採用を待っているのが中洲の自慢でした。
ところが2/16からの春節が終わって異変が生じました。
工員(普通中洲はこの普通名詞を使用しません)8名が
他所の日系企業に籍を変えたのです。

昔から春節で相当数の社員が故郷から戻らない
と言うのが中国の常識です。
しかし西方から100万人単位でバケツ一つを携え
ウンカのように東海岸を目指してやって来て
人が入れ替わるのも常識でした。
それが地方経済の発展で深圳や東莞で
10年くらい前から簡単に人が集まらなくなりました。
最近では人手不足による倒産が頻発。
経営者にとっては春節は会社存亡の節目となっております。


こんな写真までがネットに流れています。

今回大連ルミカでは社員総会から
手当でなく基本給のアップの要求が出ました。
それなら中洲も大いに喜ぶことです。
ところが会社から納得のいく回答が出るまで
残業を拒絶するという実力行使に出たのが
青天の霹靂でした。
夢の新工場に引っ越す矢先の椿事。
「旅順口区で他社に配慮しながら
地域最高の給与を支給する」が中洲の方針。
それが団体交渉になるとは。
ここにも「工員は中洲の娘達だ」との思い込みと
事実に解離が発生しております。
総経理のチンユイと原因と対策について
夜遅くまで話し合いました。

中洲は大連に移籍して
2年ほど生産の自動化と人事の刷新に入る決意をしました。
もちろんここに商品開発の最強の拠点を築きます。

さあこれで夢の「アイパオ事業」着手のチャンス到来です。