裸のウイルス(その21)

先日の事です。届いた日経ビジネスにザッと目を通して処分を急いでいましたら以下の記事が目に留まり憂鬱になりました。

内輪の話ならともかくオピニオンリーダーと目される日経がこんな幼稚で礼儀を欠く記者の記事を載せるなど日本は本当に志の低い国になったように思えてなりません。

8月5日以降厚労省を先頭に広げられた異常な吉村府知事バッシングを総括しての記事なら尚一層許されない行為です。

新たなCOVID感染者数発表と三密回避の呼び掛けのテレビで始まる毎朝、疲弊する社会経済、それでも止まらない感染拡大。挙げ句はお金の塊のワクチン争奪に血道を上げる行政と医薬界に多くの一般人が疑念を抱いています。

そんな矢先の吉村大阪府知事の電撃記者会見イソジン事件でした。「ウガイ薬を選んでウガイすれば口腔内のウイルスを殺して引いてはウイルス罹患者が無事に治癒する筈だ」と我らが期待の知事の発言でした。

仮に厚労省の組織が手に負えない隠微な保身集団であっても時の厚労大臣にほんの僅かでも見識が残っていて「専門家の意見では遂に解決を見出せない現状、吉村府知事の意見を少しでも追試検証すべきじゃないか」と言えば一挙に日本を覆う暗雲が開けたものを。

皆様本当に看過できない事態です。COVIDが突然姿を消したら顔を歪める集団が確かに居るのでしょうね。昨日、古い友を迎えて博多西中洲の老舗レストラン「和田門」を訪ねました。人影の無い街にひっそり閉店しておりました。幼少の貧困時代、母親中洲若子と何度か名物の牛角カレーで贅沢な非日常の世界をほんの一瞬彷徨させて貰ったお店です。

彼奴らどうしてこうなんだろうと塞ぎ込んでおりましたら一昨日大好きだった人から励ましのギフトを頂きました。

ドン・キホーテとサンチョパンサです。中世の騎士道モノを読みすぎて頭がおかしくなった男、そのドン・キホーテにカブれる現代人達がいます。