卵かけご飯

新入社員7名と久住の坊ガツル登山研修でした。タデ原湿原からの往路が3時間半もかかったので「すがもり越」周回コースを諦め復路を1時間半で長者原に戻りました。


さあ出発です。可愛い新入社員たち。


タデ原湿原で


坊ガツルで。

坊ガツルの盆地四方をミヤマキリシマの群生が薄衣のように覆っていました。 今日4月10日は中洲若子の誕生日、生きていたら92歳です。母親に代わってこの景色を目に焼き付けました。全山くまなく紫に染まる5月、更に息を飲む光景が拡がるのでしょう。由布農園で鶏どもの相手するより少しシンドくとも、山歩きを選択すべきです。

帰宅して老婆(ラオポ)に。
「つかぬ事を聞くが・・。卵かけご飯では卵を茶碗の縁でコンコンとやって割れ目を作り小碗に取り醤油をさして混ぜてご飯にかけて食うもんだよなあ」
「あんたねえ。何言うとるんや。そりゃ大昔のやり方よ。そんな事したら卵のカケラが飯に入ろうが。平たいテーブルの上でコンコンやるか卵ふたつカチャッカチャっとやってへこますんじゃ」
マズイ。農園の小屋での情景が中洲に浮かんで「じゃあ、ゆで卵は?」「両端のへっこんだ方を潰すのよ。アンタまさか若い娘さんに卵の割り方で偉そ〜に文句言ったんじゃなかろうね。きっとそうじゃろ。馬鹿かね一体。明日娘さんに謝っときよ」

何でもばれてしまったか。しかし嗚呼〜悪い事したなあ。一昨日由布院農業研修で昼飯の卵かけご飯の時、ベッピン娘に卵の割り方で文句付けてしもうたのだ。確かに糞まみれの卵、ワシらの世代は愛おしくて茶碗の縁で割ってカケラが巻き込まれるのなんか苦にもしなかったものだが。時代の懸隔を思い知らされるよ。

それにしてもアスキー鶏の卵の芳しき事。卵かけご飯なんぞ滅多に口にしない近頃、新人の娘たちは2個目の卵を割ってご飯のお代わりをしておりました。アスキー卵は矢張り絶品。現代っ子にも違いが分かります。